今月は東京支店の手伝いが復活した。来月に引き続くかは今のところ謎なんだけど、支店サイドでは続けて欲しい様子。個人的には月イチの楽しみ程度なんだけど、来ていく服を考えなければいけないし(何しろ制服ではなく、一人で私服勤務になるため)、少しばかり気を使うので楽と言うわけではない。 まぁ、そんなコトをいってもいつもより10分ほどゆっくり家を出られるし、交通費は自宅からただなので(支給される)悪い事ばかりというわけでもないのだが。 久し振りの今日、直筆請求書作成担当と言うことで、ちょっと責任ある仕事を任される。ボールペンで3枚複写の指定請求書に上は何億何千万から下は一万弱までの請求額を記入していく仕事。間違ってたら破って捨てればいいんだけど、5枚破ってちょっと多かったなと反省。前に同じ物書いたときは、2枚だったのに。 しかしこの請求書、ちょっと曲者で、普通に計算すると絶対に消費税が合わない仕組みになっている。ちょっと頭をひねれば差額はすぐに導き出せるのだけど、30分悩んで再計算をしまくってしまった。ちなみに前回も同じ事で悩んでいたような。しっかりしろ、自分! いつもだったら仕事のあとに支店の人と食事に行ったりするんだけど、今日は急遽決まった事だからナシだという。なので、大人しく返ろうかなと思っていたのだが、思い立って写真展に行く事に下。金曜日は20時まで開いてるって書いてあったし。 森山・新宿・荒木展だったかな?荒木・新宿・森山だったかな。順番は忘れたけど、とにかく新宿をモチーフにした写真展。荒木はかの有名なアラーキーだが、森山某(名前忘れた)は初めて聞いた人。二人共新宿界隈の写真を取る、世界的に有名な人らしい。 新宿。 新宿は大好きだ。特に歌舞伎町の如何わしさが。 全てを飲みこんでカオスと化す巨大な歓楽街。 煩いネオンと猥雑なざわめき。 夜の冷え冷えとした冷たいオフィス街。 あそこは不夜城を擁する魔都だ。 そんなわけで、新宿の城下町の一つ、初台まで行く。 写真展は…満足した。 どこか懐かしいような風景。 もうどこにもない日常。 あやふやな夢のような露地とビル。 商売女。 ポン引き。 そう言うものが全てごちゃごちゃになって押し寄せてきた。 聞こえないはずの音が聞こえて、届かないはずの吐息が耳元でした。 来て良かった。 写真展は今までほとんど行ったことがなかったし、あまり興味もなく通りすぎるだけだったけど。 気付いたら、とり付かれたように食入る90分。 帰り道に見上げた魔都は、相変わらず輝いていた。
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