行人徒然

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じゅんちゃんの改革
2002年03月12日(火)

 最近小泉離れがどうとかニュースで騒いでいる。が、ちょっと待ってくれといつも思ってる。

まず支持率。
 90%以上と言う脅威的な支持率で始まった・・・と言う報道に、まず疑問を感じている自分はおかしいのかな。
 そもそも、国を代表する人が50%とか、それ以下の支持率で勤まっちゃうって言うこの国の機構自体がわからない。まだ小学生くらいだった時、学級委員選挙とかってしなかったかな。うちのクラスでは、過半数の支持がないと学級委員になれなかった。
 中学になって生徒会長を選出する時、全学生の3分の2以上、各学年過半数以上の支持率を得る事と言う、今思えばけっこう過酷な条件下で選出が行われた。それは、学校を代表するからであり、年代を超えて支持を受けないような人でなければ、誰も支持してくれないし、後ろについてくれないはずだと言う、校長をはじめとした教師側の意見であり、それに納得した生徒側の意見でもあった。

 一学年約40人*6=240人*3学年=720人+教師約30人=750人。

 これだけの人を納得させるには、一学年当たり120人以上の、全体では500人以上の支持を必要としたわけだ。

 つまり、これを国家レベルにもってくと相当数の人が賛同してくれなければいけないわけで。
 極論になってしまうけど、戦争するもしないも首相の胸先三寸にかかっているわけだよ。日本はけっこういろいろ対応が悪いから、きっと開戦してから初めて首相を更迭するだろう。そして、メディアはぶちぶちと更迭された首相の支持率の悪さなんかを言いまくるのだ。
 違うだろ。

 投票する時、どうしてその人に投票したのか。どうしてその人を支持するのか、胸を張って言える人、どれだけいますか?
 その人の公約のどこがいいとか、支持している人の欠点とか、そう言うところまで理解してから投票してますか?

 メディアに踊らされて、惰性で投票するから、支持率が悪くっても平気だし、自分の支持した人=票をいれた人の政策にも興味がないんですよ。
 支持率が低下したからって、それを今までよりはいいから文句言うな何て言う与党は、国民舐めてますね。


 どうでもいいですけど、あたしの住んでる市はけっこう選挙関係黒いよ。
 昔、ポストにお金入ってたりしてたもん。
 今だって、電話攻撃とか戸別訪問とかあるよ。



 次だ、次。



改革について。
 痛みある改革なんて言うと、ちょっとナルシスト入ってて、美化されてる感じしない?
「あたし、痛いの我慢するの。だってオトナなんだもん」
 そんな感じがぷんぷんする。
 でも。

 じゅんちゃんを主治医さんに、官僚達をサポートのお医者さんに、議員達を看護婦さんに置き換えて、日本をこれから手術する患者さん(僕)に置き換えてみよう。


 手術を始めようとするじゅんちゃん。僕は手術自体にはあんまり興味はない。確かに長期にわたる持病で生活はやっとだけど、手術しなくてもまだまだ生きていけると思ってるから。でも、じゅんちゃんは「キミには手術が必要なんだよ」としか説明しないまま僕を手術室に連れてっちゃった。
 手術室にいくと、麻酔科医の姿がない。そういやさっき、今度の手術には麻酔がないよって言ってたっけって。いやだなぁ。ピアスの穴あけるくらいで住む手術だったらいいのに。
 ちょっと回りを見渡すと、一部で熱心に準備をするお医者さんや看護婦さんがいるけど、半分近いお医者さんや看護婦さんは隅っこのほうで話してる。しかも、それは主治医のじゅんちゃんの悪口だ。
「こんな手術、しなくてもいいのに」
 そうひそひそ言われると、僕もやる気がちょっと失せる。でも、一部ではカリスマって言われるじゅんちゃんだ。少しだけ信じてみようかな。
 じゅんちゃんの手術はホントに麻酔がない。僕は痛くて泣き叫びそうになる。手術が始まったら、ひそひそ話のお医者さんや看護婦さんはみんな見学室に移動してるし、残ってる人たちも昨日のテレビの話とか、雑誌の記事とか、なんか手術以外の事ばっかり話し出した。
 その上、僕に手術を勧めたお医者さんの一人であるまきこちゃんは、途中まで一生懸命じゅんちゃんの手伝いをしていたんだけど、それが空回りし出してみんなに迷惑をかけ、とうとう怒ったじゅんちゃんに退場させられた。
 まきこちゃんはぷんぷんだ。今まで一生懸命僕の手術を手伝ってきたのに!って言ってる。でも、本当はじゅんちゃんだって困ってた。まきこちゃんの頑張りはじゅんちゃんの足を引っ張る時もあるし、今しなくていい事をしたりする事もあるから。
 見学室に行ったまきこちゃんは、今度はマイクのスイッチをいれて病院中に聞こえるように大声で言った。
「あたしはじゅんちゃんに捨てられたわ!こんなに頑張ったのに、じゅんちゃんの恩知らず!今度はあんたの敵になってやるから!」
 見学室は大喜びだ。そこにいる人はじゅんちゃんの事、あんまりよく思ってないから。お医者さんや看護婦さんが喜んでるので、他の患者さん達も嬉しいみたい。でも、常識のある患者さんは眉をひそめた。
「で、まきこちゃんは結局どこに自分の考えがあるんだい?捨てられたら反発するって?子供じゃないんだから」
 そんな事をしているうちに、僕の手術はどんどん進んでいる。なんだか頭が朦朧としてきた。
 途中で権威だって言うアメリカ人のお医者さんがちょっと様子を見にきたけど、じゅんちゃんの肩を叩いただけでどこかに行っちゃった。
 その片方で見学室は大騒ぎだ。
 まきこちゃんと仲の悪かったお医者さんとか看護婦さんとかが、マイクを乗っ取って公開喧嘩を始めたからだ。じゅんちゃんは時々手を止めて、その様子を見たりしてるし、その間に僕はどんどん血が出ていって痛くてもう叫ぶ元気もなくて、ああ、やっぱり手術なんかしなきゃよかったって、後悔してる。
 今は、もうどうでもいいから、早く傷をふさいでもらって、さっきの権威あるアメリカのお医者さんに助けてもらいたいくらい…


 とまぁ、こんな感じじゃないのかな?あたしはあんまりニュースとか新聞とか読まないからわかんないけど。自分的にはこんな感じで捕らえてる。
 この患者、このまま大動脈とか心臓バイパスとか、はたまた脳の手術とかになったら発狂して死ぬと思わない、じゅんちゃん?




 なんか、まだ書きたいことあったけど、忘れたのでお終い。
続きは思い出してから。



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