行人徒然

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朝起きられないそのわけは?
2001年09月28日(金)

 言われるまでも無く、低血圧で寝汚い自分。どんなに早く床についても、朝は全く起きられないあたりが不思議だ。これはかつてのトラウマに起因してるんじゃないかな、と思っている。

 朝が永遠に来なければいい。
 夜に眠る布団の中で見る世界が現実で、目覚めた世界は誰かの夢の中。
 だから、朝が永遠に来なければ、あたしは自分の描いた夢の中で生きていける。

そう考えたあのころのトラウマが、あたしの意識をいまだにいじりつづけている。
 どんなに朝を待ち遠しく思っていても、あたしの意識は朝になっても自然と目覚めることは無い。目覚ましの音を憂鬱に止め、闇を追い払う光を呪う気持ちは拭い去れない。今日も朝が来てしまった。そう思いながら、まだ動かない手足をどうやって覚醒させるか考える。その様は社会生活不適応者のようだ。
 その上、あのテロ事件が更に拍車をかけた。
 平和だとか、自然保護だとか、弱者の擁護だとか、そんなことを言っている世界。そこに突っ込んでくる飛行機は、夢は夢でしかないことを思い知らせるための特攻隊の様だった。
 結局、夢は夢でしかなく、現実は嫌なことを想像させ、不安を振りまいていく世界。そんなふうに、あたしの中で何かが変わろうとしている。
 現実から逃避したい自分。
 現実を認めたくない気持ち。

 自分でも、どうしたらいいのかがよくわからない。




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