朝起きたら、体がぎしぎししてる。それでも何とか会社に行くと、空調がもろあたりで寒い。咽喉がだんだん腫れてきて苦しい。普段はあまり気にならない男性のタバコも咽喉に刺さって涙目になる。寒い。 仕事帰りの名倉君を強引に誘ってお食事。その間も咽喉はずっと痛くて、おまけに寒気までしてきた。おでこを触ってもらう・・・ちょっと熱いみたいだって。 帰宅後熱を測ったら7度もあった。おいおい。平熱5度ちょっとだぞ?これはまずいんじゃない? そうそう。 いかりや長介の自伝を読み終わったよ。 当時「ドリフターズ」じゃなくて「ドリフスターズ」って言ってた自分を思い出した。ドリフター=漂流者という言葉がわからなかったんだね。 彼は「ドリフターズと自分がどこへ流されていくのか分からない」と言ってたけど、あたしには分かった。 長さん、あのね。 ちっちゃいころ、下唇突き出すと、あなたみたいになっちゃうよって両親に言われたの。そのとき周りから「可愛いね」って言われていたあたしは、長さんみたいじゃなくなったら可愛くなくなっちゃうって思って、そのときだけだったけど本気で悩んだりしてたの。 ドリフのコントの真似をすると、みんな笑ってくれてちょっとだけ誇らしかったの。 長さん、あのね。 きっとドリフターズは、あたしの心の中を漂ってるよ。 多分、あたしの大切な思い出になる。 彼らのステージも、これから見せてくれるあなたたちの姿も、 きっと、あたしの思い出の中を漂うよ。 だって、「ドリフターズ」だもん。 あたし、みんなに会えてよかった。
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