行人徒然

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己の矜持を高く掲げて
2001年06月19日(火)

 名倉くんから昨日までの日記の観閲が入りましたが、今回は修正なしと言うことになりました。
コメント「おまえさんのその高いプライドは、いったいどこから出てくるんだね?」
 虹の根元から・・・とでもしておきましょう。

 コンプレックスの塊である各務は、その実裏腹にプライドが以上に高いところがある。まさに精神凸凹状態。分裂しているようで、ひとつの事柄に対して強い劣等感を抱く反面、それに対する高いプライドを持ち合わせていると言うことになる。
 付き合いにくいやつだね、おまえ。

 人生義理堅くをモットーに、伊達と酔狂とはったりで生きている。それを支えるのは、やはり己と言う存在を支える高い矜持。矜持って言うやつは、可能な限り高く掲げるもんだし、一度掲げたら降ろしちゃいけないしろもんだと思っている。
 矜持って言うのはその人そのものだから、消して曲げたり汚したりしちゃいけない。他人から降ろすよう強制されたり汚されそうになったりしたら、それこそ死を覚悟するくらいの勢いで守らなきゃ駄目だ。それができないような奴は矜持を掲げる必要なんかない。人にはそれぞれ分相応な態度ってもんがある。
 だけど霞を食って生きていくことができないように、矜持を高く掲げて守るだけでは生活ができない。そのために必要なのが己の力だ。そして自分自身を信じること。自分が信じた人を裏切らないこと。
 誰かに寄りかかって保つくらいの矜持ならいらない。自分の力で守っていくものだ。そして自分が立っているその場所は、たくさんの友人たち、自分を信じてくれている人たちに守られていることを知っていなきゃ駄目だ。

 ・・・・・。
 極道論だよね、どっちかって言うと。
 時代がかった考えだし、こんなことを言っている以上自分は青臭いガキかもしれない。
 こんな考えを振り回すのに女という体と心は脆くて弱いし、世の中は太平楽過ぎる。
 生まれてくるのが何百年も遅かったのかもしれない。

 生まれてくると言えば、名倉くんとこんな会話をしたことがある。
もしもどちらかの・・・または二人の性別が違って生まれていたとしても、同じように仲良くなれるのか。
 二人とも答えはNOだった。
 この時代に、この体で生まれてきたからこそ、あたしたちは知り合えたんだと思う。それは名倉くん以外の人に対してもそう。全ての出会いは一期一会。だからこそ知り合った人たちには礼節を尽くさなければいけないし、己の力でできることならなんでもしてあげたい。次にいつ出会えるかわからないから。明日なんて約束された時間だとは思えないから。
 また明日。
 そう言った言葉なんて信じられない。
 次の瞬間に事故で死んでしまうかもしれないのに。
 この瞬間、私を信じてくれる『あなた』に対して悔いのない時間を送りたい。
 それも私の矜持。



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