行人徒然

行人【MAILHOME

バーゲン
2000年11月12日(日)

 二日間ごろごろと布団に包まっていたおかげで、各務の体調はだいぶよくなりました。そこで、前々から行ってみたかったバーゲンとやらに名倉君と行ってくる事に。
 病み上がり(上がりきってないけど)の体を押して意気揚々と特設会場へ。しかしそこで見たものは・・・
 名倉君の日記を見た人はもうわかってると思うけど、もう、すごい人の山々々。埃っぽいとか、そう言うんじゃなくて、ああ・・・漫画のバーゲンのシーンって、嘘じゃないんだな・・・オバタリアン(死語)は本当に存在してるんだ・・・と改めて驚く事ばかり。

 さて。バーゲンというものに群がる人というのは何か。興味深い話を昔に聞いた事があるので、ここで披露しよう。

 ・・・・・(前略)というわけで、普段自分の生活レベルに合わない物を買いたい時、バーゲンというものは非情に魅力的な場所となる。大安売りの場に出されるものは、傷物だったり、型が古くなったり、返品商品だったりする場合がほとんどだが、とにかく「安く」なるのである。
 10万円のコートがほしいがそれは自分の生活レベルにふさわしくない。しかし、少し汚れているとか、内側が少しほつれているとか、そう言う「ぱっと見ではわからない」物が半額近い値段で売られていたとすると、ちょっと見では10万円相当の物が6万円で売っている。6万円なら、または傷物なら自分の生活レベルには合っている。と思って購入する。
 こういう心理は、ある程度の収入と生活のゆとりを持っている平均水準前後の消費者、特に女性に見られる傾向のようらしい。女性は高いものを身につける事によって自分のランクが上がったように錯覚するため、安い値段で高級品を得ると得した気分になるそうだ。
 結局傷物は傷物でしかないのだが、わからなければよいと言う考え自体がランクの低い存在である事の現れである。(後略)

 つまり、高級品、一流品を身につける人は、最初からバーゲン何かにはいかないという事を、難しく言ってるのだが・・・
 各務はそんな高級な人間ではないが、バーゲンで物を買うくらいなら、定価でゆっくりと買い物をした方がいい。定価の中には、ゆっくりと落ち着いて買い物をするという権利も、店員さんと相談したりお話したりするという分の値段も、返品する権利(バーゲン品にはないでしょ?)もちゃんと含まれているからこそなのだ。



BACK   NEXT
目次ページ