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| 2000年09月17日(日) |
一応このM.D.F.では、ケンを愛している人間が３人いる事になっている。(ほんとは４人だけど)
ほぼすべての話がパラレルワールド化してるので、繋がることはほとんどないんだけど、たまに繋がった話ができる。
たとえば、リュウケン→健全(ケンとイライザ)とか、リュウケン→ナッシュケン→リュウケンとか、ナッシュケン→武神とか。
いちいち説明すると、名倉くんのストーリーのネタばれになったり、あたしが武神の話の次に書こうかどうか考えてるリュウケンのネタばれになったりするので詳しくは書かないが、ほとんどの話が実に不毛に終わることに気がついた。
もっと正確に言えば、名倉君と電話して気がついた。
うん、今日の焼肉食べ放題は美味しかったね。体が曲がりそうだね・・・って、それはどうでもいいのだ。
スーツも買えて、ラッキーでした。名倉君、お仕事ご苦労様・・・・これも、この際はよけておいて。
だから、たとえばリュウケン→健全だと、リュウはつらい思いをするかもしれない。でも、意外と何も考えてないかもしれないけど。これが一番幸せなんだけど、ケンよりもイライザさんがかわいそうだ。
プロのスポーツ選手を見ればわかるんだけど、アスリートな人たちはぜんぜん家にいない。試合が仕事だから、世界中の大会を駆け巡る。大小それこそ問わずに。出ないと、賞金が出ないから、生活していけないことになる。そのために、例えばかつてプロテニスプレイヤーだった伊達君子さんは日本にいた日が１００日前後。うち日本での完全なオフが３０日以下という、ハードなスケジュールをこなしていたわけだ。それも、結婚したってかわらないし、残りはすべて海外にいたし、家でオフを迎えた日はこの半分以下だと以前深夜に放送していた番組(多分再放送)でいっていた。
となると、ケンだってきっとそうなのだろう。
コーチなんてものは存在しないだろうから、自分で名コーチと呼ばれる人と個人契約をしてトレーニングを積んでいるのかもしれない。もしも一人でトレーニングをしているのなら、器具がそろったジムに通うだろう。そのジムは家の近くにあるのだろうか。なければ、海外までいくかもしれないし、国内にあっても遠ければ家には帰ってこないかもしれない。
日本のプロ野球選手だって、合宿だとか試合だとかで、一年の半分は移動してるんだから、きっと彼らの奥さんは一年の半分ほどは一人で家を守っていかなければいけない。
じゃぁ、ケンとイライザは？
プロといわれるアスリートたちの間に子供が少ないのは、そういったところに意外と事実が隠されているのだろうか(もちろん、子沢山な人も多いけど)。
あの世界できっとケンは(日本でいうなら一時期の宇多田ヒカルとか、ＳＭＡＰとかのような）超人気アイドルといわれる人たちのように休みも取れなそうだし、家も留守がちなのに違いない。そのぶん、きっと家庭に入ってくる収入はあるのだろうが、果たして、家族は本当にそれで幸せなのだろうか。そんなことを考えてると、スト�沓械鬘笋離┘鵐妊�ングは、本当に貴重な一日の記録なのではないかと思えてしまう。
きっと、ケンだって戦うことが好きなのだから、｢家族｣という鎖で己を縛られるのはとても嫌なはずなのだ。それは、武神の設定を組んだリュウケン(コピー誌など)においても、日常、家に縛られてしまう生活は、彼らの望むものではないのだろう。
ナッシュケン→リュウケンにしたって・・・・リュウはケンを両親的愛情で包んでいるからこそ、常にケンを愛せるんだと思う。いや、別にこの流れに沿わせなくても、リュウのあの愛情は両親的な愛情としか思えない。子供が何をしても最終的にはすべてを許し、愛を注ぐ親のように、リュウはケンを愛しているのだ。おそらく、イライザさんもそうなのだろうけど・・・
で、ナッシュはどうなのだろう。ナッシュケンは、とても不安なカップリングだ。
幼馴染というわけでもない。男女の仲というわけでもない。本当に自分がどれだけ相手を思っているのか、そしてどれだけ愛されているのかさえわからない。
ナッシュはどう見たってぱっと見がいいから(実はダン並に馬面だけど)女性交際も派手そうに見える。かたや、田舎の山奥から出てきた、男女交際のいろはも知らない成年(だったよな)。お互いに相手も自分も不安になって仕方がないというのが、やっぱり本音なんじゃないだろうか。
ついでにガイに付いてもちょっと検証してたんだけど、公式設定から導かれた彼はものすごいことになった。
１。米国育ち（おそらく生まれも？)
２。英語が苦手(しかし、日本語も正確ではなさそうだ)
３。ストリートチルドレンである。
ストリートチルドレンであるということは、相当小さなころからアメリカにいた証拠。おそらく生まれもアメリカと思って間違いはない。英語が苦手なのは、｢サイコッパーワー｣｢ペエス｣からも一目瞭然。しかし、話している言葉が現代使用されている言語と形態が異なっていることから、おそらく正確に英語を話す人々の中で生活することはなく、かつ、日本語の中でも生活をしていなかったという証拠だ。まぁ、普段英語を喋っていて、日本語訳にする際にあんな訳をつけたということも考えられなくもない。大体、ナッシュやガイルが日本語を喋っているとは考えがたいし。だが、今回はそれをあえてはずしておく。各国共通語ということで処理。
となると、ガイは｢アメリカの英語圏でも日本語圏でもないところで育った｣ということになるうえに、テレビやラジオもあまりないところに育ったという公算が大きくなる。そういったものが身近にあれば、英語が苦手になることはあまりないからだ。
パターン的にはカナダに近い通常フランス語が日常言語として使われている地域か、黒人のスラムか、華僑街か、インディアン保護区ということになるが、この中で当時ラジオもテレビもないところとなると、スラムか保護区しかない。ついでにストリートチルドレンをやるなら、保護区は不適切だ。
そこから導き出されたガイというのは、こんな設定となる。
おそらく母親は日本人、または日系の街娼婦。しかも、ランクは相当低い。家に連れ込んできて、部屋で｢仕事｣をこなす類だと思われる。仕事場としている町はもちろん黒人のスラム街で、しかも訛りがひどい上にスラングの嵐。スラムの外に出ても言葉はあまり通じないが、彼らが祖国と呼ばれる場所に言っても言葉はわからないという、そんな状態にあるのだろう。だから、英語が苦手。
ガイは生みたくて生んだ子供ではなく、できちまったが降ろせなかった子供。仕事中は邪魔なので外に追い出すことになる。晴れた夜には似たような境遇の子供たちが集まる場所で遊んでいるが、雨の日は自分の家の軒先で母親の｢仕事｣が終わって男が出てくるのを待つしかない。そんな環境が、子供にいいか悪いかは分かりきっている。
早熟で冷めた子供となったガイは、ある一定の年齢となったころに｢ただ食い禁止｣ということで、毎日いくらかの金を家に入れるように言われるだろう。ただ食いではなく、母親がアル中になったので酒代欲しさにかもしれないし、ありきたりでシャブ中かもしれない。とにかく金が彼女はほしいのだ。しかしガイにとって、金を稼ぐなんてことは遊び程度でしかない。そんなことを言われる前から、遊ぶ金欲しさにたびたびスリやかっぱらいをしていたはずだ。ついでにちょっと敏捷だったせいで、今まで間抜けなポリスにつかまったこともないし、大人に追いかけられても知り尽くした街中を逃げ切ることができた。金を入れろと言われた事での唯一の不満は、遊ぶ時間と金が減ることくらい。
そしてガイはだんだん家には帰らない。帰るくらいなら町で遊んでいたほうがいい。金金と煩い母親も、町の中までは追ってこない。彼女には男と酒とシャブがあればそれでいい。自分はいらない子だと、何度も言われてきたじゃないか。だから帰る必要はない。
金の調達方法はスリと言うより、強盗｡刃物か何かで脅していたのかもしれない｡それとも、数人で組んで、犯人役ととっつかまえ役を決めて、犯人役がターゲットから財布やハンドバッグを奪い、捕まえ役にわざとつかまる｡そこで捕まえ役のほうは｢お礼｣と称して財布の現金を頂く｡くれないといったら、そこでそのまま貴重品とともに逃亡｡カードまでほしいといってるわけじゃないんだから、よかったと思えよ｡くらいは言っているのだろう。
そんな時にガイはゼクウと出会う。出会うといっても、最初は金を奪ってやるつもりだった。
ガイがゼクウに｢勝負｣を挑んだ瞬間、ガイはあっさりと負けた｡今まで負けなど知らなかっただけに、自尊心が傷ついた｡こんな貧乏ったらしい男に、自分が財布をすろうとしたことに気付かれたなんて、仲間には絶対にいえない｡きっと、彼はその辺のガキを束ねるリーダーだったのだろう｡それゆえに面子にかかわると思ったのだ｡
ガイは何度もゼクウに挑んだ｡そのたびに負けた｡悔しくてぎりぎりとゼクウをにらんだ｡
「ナイフのように研ぎ澄まされた気配と、獣のようなまなざし」は、そう考えれば何となく合点がいく気がする｡
結果、ゼクウはガイを弟子として技を仕込むが、おそらく彼も日本語は忘れかけていた上に、日本語訛りの強い英語を話していたのだろう｡言葉なんて、使わなければ忘れるのだ｡
ガイは師匠となったゼクウの言葉を理解するために日本人の出てくる映画のビデオをレンタルする｡師匠は英語よりも日本語で指導したがっているらしいからだ｡確かに｢パンチ｣よりも｢ＳＥＩＫＥＮ｣のほうが強そうに聞こえる｡
当時日本語の吹き込まれている映画なんて、リトルトーキョーにあるくらいで、それも故郷を懐かしむ意味合いのほうが強いのか、忍者ものとか時代劇程度しかない｡当時日本にだって、そんな程度しかビデオ化される映画がなかったのだから当然といえば当然だ。そんなもので日本語を勉強したガイは、言葉があんなふうになっても仕方がないといえば仕方がない｡これは彼の生まれついた生活文化レベルの問題であって、彼のせいではないのだ｡
それから後、青年となったガイは修行の旅に出る｡１０年以上を共にしてきたゼクウへの思慕の念がなかったように思われるのは、基本的に他人を信じてはいけないという幼少時代の名残なのだろう｡そして、不可思議な日本語を喋る｢忍者もどき｣となる・・・
そんなところじゃないだろうか｡
・・・なんだかたくさん打って疲れたな｡もっと言いたいことがあったけど、今日はもうおしまい｡続きは気が向いたら｡
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