自殺した姉の訃報を伝えるはずが、ひょんなことから、 姉として初恋の人と文通(というか一方的に手紙を送る)ことになった人妻。
だが、様々な行き違いから、男から返信された手紙は、 彼女の姪と娘に届けられることになり、 その奇妙な文通の果てに、 ようやく開かれた最後の手紙に記されていたのは・・・。
これ、主人公は松たか子じゃなくて鏡史郎さんだと思うんだけど、 食われたとかじゃなくて、 監督が一番描きたかったのが、 1冊しか本を出してないダメ作家の再生だから、 しょうがないよね。 だって、松たか子、フツーの主婦なんだもの。 それ以下でも、それ以上でもない。 そして、フツーの主婦って、無敵で無双なものって、 無いと思うのですよ。
じゃあ、松たか子は何?って、 ヒロインは死んだ美咲(広瀬すず)だしってなって、 (だって、鏡史郎 は以下、略) 色々感想を読んでいたらぴったりな言葉がMVP。
今、松たか子の伝説に新しい言葉がまた刻まれる。
MVP(大文字で)
いやあ、高校生の時に自分に告白した女の子が、 白いコットン着こなす素敵な奥様になっているのに! もしかしたら彼女を選んでいたら、 ありきたりの幸福を手に入れたかもしれないのに、 それ全く思いもせず、 ただただ初恋の女を思い続けられるのって、 莫迦じゃない、すごくないですか。
福山雅治がハンサムオーラを消していて、 松たか子にだけ素敵に見えるのがまたよ。 そして、松たか子は、絶対に叶わないお姉ちゃんなんて、 面倒くさいだけなのに、 妬みとかなく、ただお姉さんが好きな、 普通の人って無敵じゃないですか。
目の前にあることをたまに、わーわーしながらも、 基本的にコツコツやっている、 普通の主婦がかわいいんですよ。
平成の奥様ぽく、家庭内のいざこざは、いろいろお任せ、 万事解決の、万能主婦。それをなんのてらいもなく、 やってのける、松たか子、やはり無双で無敵で素敵。
そして、豊川悦司と福山雅治の居酒屋の場面で、 テンションが上がった人は、反省したほうがいいと思いました。
(ごめん、私もだよ)
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