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窓のそと(Diary by 久野那美)
by 久野那美
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■明日初日です。
最後の稽古が終わり、いよいよ明日、あさってと公演です。

これまで何回かやった公演の前日、私はひとりで食料の買い出しに出かけていました。作演出だけやっていると、本番が近付くにつれ仕事が減ってきて、当日にはなにもすることがなくなるのです。そんな役者やスタッフはほかにいませんし、しかも、恐ろしく運動神経が鈍く注意力のない私は、舞台監督さんから、「いろいろ面倒を起こすから、久野さんは楽屋でじっとしててください。」と言われ、一日中楽屋でごはんをつくっていました。(それでも楽屋で転んで脳震盪を起こしたりしてしまいました。Kさんごめんなさい。)
役者さんとスタッフさんと、仕込みを手伝ってくださる方の仕込み〜楽日までのすべてのご飯をつくるのが私の本番中の仕事でした。まあ、カレーとかおにぎりとかそんなのですが。

今回、ほんとうに二人きりの集団でCTT参加のため、これまでとはちょっと違った前日の過ごし方をしています。二人しかいない所帯ですしウイングフィールドには台所がないので、まかないをつくる仕事が不要です。一方、裏方が私しかいないので、当日は音響操作を私がすることになっています。音響操作といってもCDを1枚流すだけなのですが、「本番中にすることがある」という事態にものすごく緊張しています。稽古や通しのときも、操作を間違えたり電池がなくなったりと、なんやかんやでまともに音を出せたことがないからです。
(CDを1枚流すだけなんですが・・・)

出演者の片桐慎和子さんは、さすが舞台経験が多いので、本番前でもふつうにしています。そして、緊張している私が面白くてたまらないようで、いろいろアドバイスをしてくれます。

「失敗したっていいんですよ〜。」
「はじめてなんだから、うまくいかないことだってありますよ。」
そして、なんと、
「失敗してもいいですよ。なんとかしますから。」
さりげなくすごいことを言います。

最悪、何も音が鳴らなくても、なんとかするからだいじょぶですよ〜と。
(CDを1枚流すだけなんですが・・・)

舞台でなにかをなんとかできるのは役者だけなのだということを改めて思い知った次第です。

そういうわけで、緊張していて落ちつかなので、日記を書いてみました。
あまり内容のない日記になってしまいました。

内容がなさすぎるのもどうかと思うので、
最後にもういちどお芝居の宣伝します。

30分のひとり芝居で、満月の夜のお話です。
残念ながら、公演当日は月が出ていませんが、ご来場下さった皆さまにはウイングフィールドで大きな丸い月を楽しくご覧いただけるよう、居心地のいい舞台を創りたいと思います。

お時間ある方は、ぜひ、劇場へ足をお運びください。

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C.T.T.大阪事務局試演会 vol.11

【日 時】 
2011年11月29日(火)19:00, 30日(水)19:00
※受付開始、開場は開演の30分前。

【参加団体】
道の階  『それは、満月の夜のことでした』
ふわふわのギター 『もしもし、ここです』
モットーなかよく 『遠雷』

【上演協力金】
950円(予約・当日共通)

【上演会場】
心斎橋 ウイングフィールド


11月28日(月)
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