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きゅっ。
by きゅっ。
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■J−POWER CUP 第1日目
ところで、実は、太谷さんと私も初対面。私は、太谷さんの名前を知っているが、太谷さんが私なんかの名前・素性を知っているわけがない。
広井法代のお父さんがいなくなった後の沈黙を、私は、自己紹介で切り崩した。
「あの〜、ここの旗門員をしてます、きゅっ。といいます。よろしくお願いします。」
『太谷です。昨日の夜は、だいぶ飲んだでしょう?』
「ぁははは。」
役員は、折立温泉さかえや旅館で宿泊で、当然、太谷さんも同宿だった。
「太谷さんって、ナショナルチームのコーチだったんですよね?」
『そう。岡部哲也をこの大会に連れてきたとき、セッターもやったんだよ。』
「へぇ〜。私、岡部哲也さんと同年齢です。この大会は、私が高校2年生の春に始まったと記憶してます。」
『そうなんだ?』
『佐藤譲が競技を引退したきっかけをつくったのは、実はオレなんだよ。』
「へぇ〜」
『ヨーロッパ遠征中に自動車事故を起こしたことがあってね。そのとき、助手席に乗っていたのが佐藤譲なんだ。あいつ、足をフロントガラスに投げ出していたもんだから、ガラスが足裏に刺さっちゃってね〜。』
話が盛り上がってきて、広井法代父のことは、すっかり頭から抜けてしまったかのような太谷さん。
レースコンディションが霧が深く視界不良のため、TDの太谷さんのところには、指示を仰ぐ声が幾度ともなく入ってきていたので、こちらから話し掛けることは少なかったが、いろいろなやりとりをしているうちにすっかり打ち解けた雰囲気に。
『ところで、きゅっ。って、何をしてる人?』
「へ?(今、旗門員してるじゃん!)」
何を聞きたいんだろう?この人は?
「何をしてるっていうと・・・?」
『いやぁ。普段、仕事は何をしてるのかなぁと思って。』
「ぁぁぁ。」
咄嗟に考えた。ヒマなのが来ているなぁと思われるだろうし(まぁ、休めるということは、そういう事実であるが(^^;;;)。
「農業です。(嘘ではないですけど。。。)」
『なるほど。じゃあ、冬はずっとスキー場に行っているの?』
ううう。どんどんアリバイ(?)崩しが始まるぅ〜。でも、なんで、仕事のことを気にするのかなぁ?ボクたち、スキーヤーでしょ?
「いやぁ。スキーでメシを食ってないんですよ。もっぱら、ボランティアで夜にナイターで子供の練習を手伝っているだけです。」
実際、冬に働かないで、スキーを履いているだけの人、私の周りにも多くいるので、そんなイメージで自分のことを表しているつもりだった。
『じゃあ、農業だけで食っていけてるんだ?すごいなぁ。』
話は、レースを飛ばして、急転。m(_ _)m
折立温泉さかえや旅館の宴会場で、なぜか私は、太谷さんの隣に座ってしまっていた。
「お疲れ様でした〜。」
『ぁ。お疲れ〜。』
『ところで、きゅっ。さん。○○○の仕事をしているんだって?』
『それに、娘さんもレースに出ているとか。』
『(^o^)』
「(゜o゜;」
「いやぁ・・・。嘘をつくとか、だますとか、そういうのではないので・・・。・・・モジモジ。」
(誰か喋ったな〜〜〜)
「まぁ、そういうことで(^^;;;」
「今後ともよろしくお願いします。m(_ _)m」
『あ。はい。こちらこそ。白馬の太谷です。よろしく。』
このおじさん、本当に腰が低くて、気取らない人だなぁ。威張らないし。好感度高い。
太谷さんはじめ5・6人は、夕食後、私たちの部屋で飲みつづけた。
そこへ、星瑞枝のお父さんの隆市さんが、八海山の一升瓶を手に突然現れた。
八海山の一升瓶を手に突然現れた星隆市さんに、私は、太谷幸雄さんを紹介した(まるで昔からの知り合いかのように。)。
『太谷さん、こちら星隆裕・瑞枝のお父さんの星隆市さんです。』
『隆市さん、今日のTDの太谷さんです。』
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04月24日(木)
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