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ゆれるゆれる
by てんのー
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■3月12日=特異日という罠
かなり前からうすうす思っていたのだが、誕生日は3月12日という人が異常に多すぎると思う。
少なくとも僕は今まで、3月11日生まれ、3月10日生まれという人に一度も出会ったことがない。しかし3月12日生まれに出会って「またかい!」と思った記憶が怒涛のように押し寄せてくる。
まず親父が今日だ。記憶では親父にプレゼントを贈ったのは小3の時の一回だけだけど。
はじめてぶつかったのは小学校の高学年で同じクラスだったエバタさん。小学校のクラスって月ごとに誕生会なんてやっちゃったりしたもんね。
そう、誕生日を聞く間柄というのもけっこう微妙で、偏りはあると思うのだけど、だったらなおさらかぶらないだろうと思うのだ。
その後は中学からつるんできた友人の「ヘップ」(4浪して国立大工学部に入ったのでまだ学部生! 4歳下の彼女がいる。サギ)、ひそかに相性占いのために誕生日を聞きだした同じクラスのXさん(厳重に名を伏す。今思うとうざい青春を謳歌してたのねオレ)、高校の生物の先生(またその子供が同じ誕生日らしい! それで知った)、予備校でお世話になった某有名講師、飯田橋のある書籍流通会社でバイトしてたときの担当社員、そのときのバイト仲間のダイゴくん、などなど俺の人生のいつを切り取っても3・12がテロのように顔を出す。
大学で3月13日生まれという先輩に出会ったときはひそかに感動した。ちゃんといるんだ・・・。
人の誕生には「とつきとおか」という神聖ニシテ侵スヘカラスの法則が関係していて、計算するまでもなく前の年の5月2日である。だれでも思いつくけれどゴールデンウィーク真っ只中じゃしょうがねえや・・・と思ってはいけない。そんなことを言ったら、特に近年など12・24から「とつきとおか」後の10月3日生まれなどが激増していなければおかしい。だいいち俺のように予定日から半月も遅れて生まれたやつの立場はどうなる。3月11日生まれに出会わないのも説明できない。
やはり「仕込み」ではなく「出荷」の環境に関係するのだろう。
仮説@ 3・12は啓蟄の約一週間後。野生から遠のいた人間の体についても、カエルや蛇より一週間遅れて「穴から出ようとする」。
仮説A 3・12は春分の約10日前。春分とは大雑把に言うと昼と夜の長さが等しくなることだが、実際に昼と夜の長さが同じになる日は「春分の日」の一週間ほど前だそうだ。それに関係している(自分でもよくわからん)。
仮説B 発育面でもお得な遅生まれにすべく計画出産を試みたはずだったが、どうしたわけか3週間以上も早く出てきてしまった。
仮説C だんなが頼りにならないので、気合で確定申告の期限前に産み落として退院してから自分で申告を済ませに行った。
Bは12日でなければならない理由にはならない。Cぐらいか理由になりそうなのは。
いや、しかしねえ。
それにしてもまじで多いのよ、ほんとに気のせいかな。俺と同じ誕生日なんてジャンヌ・ダルクぐらいだぞ。
03月12日(水)
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