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Kenの日記
by Ken
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■東日本大震災から4年
東日本大震災から4年が経過しました。今日のテレビ放送では各社が震災後の復興状況を様々な角度から報道していました。仮設の復興住宅に住んでいる人がまだ沢山いること、ただでさえ地方では商店街が消えてく状況にあるのに震災でそれが加速されていることなどなど。しかし鉄道・道路などのインフラが次第に復興していることは明るい材料だと思います。
問題解決の出口が見えないのが「被災した原発」です。「福島第一原発」では溶けてしまった燃料棒を取り出すまでに数十年かかる見込みです。そしてその取り出した「燃料」をどのように処理するのか、燃料棒取り出しまでに発生する莫大な量の汚染された冷却水をどのように処理するのか目処が立っていません。最初から怪しいと思っていた地下水の流出・流入を防ぐ「凍土壁」は予想通り役に立たないことが判明しました。現在のようなやり方で総合的に上手くいくのか、ひょっとして大きな落とし穴があるのではないかという心配があります。
小泉元首相が「原発廃止の政治決断」を迫っていますが、稼動できる原発は稼動させるという方針のようですが、将来どうするのかという大原則についての自民党政権は態度をはっきりさせていません。どうもその背景には日本の産業政策とか科学技術政策があるような気がします。つまり「原子力」の研究を継続していかないと、産業競争力も落ちるし、核兵器開発は横においておいても科学技術分野で「核保有国家」に置いていかれてしまうという心配があるのだと思います。更には「原発事故対策技術」が確立できれば、将来非常な有力な商売の「種」になるという目論見もあるでしょう。
しかし「原子力エネルギー」が本当に制御可能な技術なのか、東北大震災のような地震・自然災害にが発生しても大丈夫だという保証があるのでしょうか。科学者は出来ないことを可能にする方策を探そうとするのでしょうが、そういう科学者に任せておいて良いのでしょうか。多分「政治家」は「科学者」に責任を押し付けるし、科学者の方は「判断」するのは「政治家」だと最後には責任をとらないでしょう。なんだか嘗て「統帥権問題」が元で国民不在の無責任体制となってしまったどこかの国の指導者層みたいですね。
03月11日(水)
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