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今日の私
by かずき
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■開演前の15分ゲスト
一日飛んでます。
エリザベート大楽、ちゃんと観に行ってます。
ただ、疲れ果てて感想書けなかったんで、
今日の感想が先です。すみません。
いや、よそで大量にレポ出回ってるから、
今更という気もしますが、2日以内には書きます。
とりあえず今日の分から。


<場所>アトリエフォンテーヌE列11番
  (センターブロック上手通路脇)
<時間>ゲスト込み、19:00〜21:20ぐらい

いずみたく氏が創設したミュージカル劇団による、
氏没後15周年記念オリジナルミュージカル、
『見上げてごらん夜の星を』観てきました。
舞台自体は、天から落っこちてきたお星様が、
「自分たちが光っている意味はあるんだろうか」と
悩みながら、人間たちの間をさまよい歩くという話で、
その人間たちの喜びや悲しみが、氏が作曲した音楽で
綴られていくというかたち。結構知っている曲が多くて、
合い間に混じる♪ゲゲゲの鬼太郎や、♪いい湯だな などに、
こんなものまで作曲されてたんだと驚きながら観ていました。

舞台後のショー的な部分でも「♪京都〜大原、三千院」
なんて曲をノリノリのアップテンポな編曲で踊ったりして、
思わず一緒に手拍子しちゃったりと楽しんだのですが、
実は私の目的は、開演前に行われた氏ゆかりのゲストによる
トークショーだったので、すっかり楽しませていただいて、
少々申し訳ないような気分になったりも。

今日のゲストは駒田一さん。
上下真っ黒のスーツに、白地に黒いドットのシャツ、
帽子も黒に、白か銀の小さなドットが煌いていて、
全体的に夜の星のようなイメージの衣装(自前)がいい感じ。
「錚々たるメンツの中1人だけ、誰だという感じですが」と
自分で言ってたけれど、やなせたかしさんや小田島雄志さんと
ミュージカルとは関係ない方たちも来て下さっている中、
そういえば、鈴木ほのかさんとかは名を連ねてないですね。
フォーリーズ出身役者代表1名ということらしく。

お話は、ファンには馴染みの入団時のエピソードから。
駒田さん15歳の時、お父様が『俺たちは天使じゃない』の
マジック指導として関わったことが始まりだったという話や、
バイトを探していたら、紹介してくれたのは、いずみ氏の店で
昼は稽古場、夜はお店で怒られまくることになった話、
「酒と煙草でつぶれるような奴は役者じゃない」と言われ、
お酒も大好きで一緒に楽しんでいらした話など、
いずみ氏の追悼に相応しい雰囲気でつらつらと。

とにかくミュージカルが好きな方に、
最初に長く教えていただいていたから、
ずっと大きなミュージカルに関わったりもする今となっても、
「それはミュージカル役者としてどうなんだ?」と
感じてしまう役者さんがいたりするなどと話されるのも、
駒田さんがどれほどミュージカルを愛しているかを知り、
いずみ氏の業績も知っていれば、納得できてしまう言葉で。
頑張れと言われている気がするんだろうなぁと思いつつ、
話を聞かせていただきました。

話自体は短く、駒田さんはその後1曲歌ってくれて。
出会いの舞台となった『俺たちは天使じゃない』から、
在団当時の駒田さんも歌った♪ボクサーという曲を。
脱獄した殺人犯が歌う、自分がここにいる経緯の歌。

兄弟や父親を亡くした後の今だから、
分かって歌えることもあると思うと前置いて歌い始められ、
私も、はるか昔一度観ただけの舞台を思い出しながら。
「ボクサーだった弟は、八百長を受けなかったため殺された。
自分はメスで弟の仇を取って獄中の人となったが、
弟は今も観客の記憶に残り、生ぬるい試合を見た時など、
あいつがいればと語り継がれている」という内容。

「生きるに当たって、何が大切なのか」。
それが肝心の歌だったことを、今更改めて感じさせられました。
自分が仇をうったことなど、弟の人生の意味に関係なかった。
そんなこととは関係なく、彼の人生は煌いている。

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05月29日(月)
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