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今日の私
by かずき
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■『ジキル&ハイド』再々演
<場所>日生劇場C-28番
<時間>1幕18:30〜19:50、2幕20:15〜21:15
<台本・作詞>レスリー・ブリカッス
<作曲>フランク・ワイルドホーン
<上演台本・詞>高平哲郎
<演出>山田和也
<出演>
鹿賀丈史、マルシア、鈴木蘭々、
石川禅、浜畑賢吉、宮川浩、丸山博一、
大須賀ひでき、林アキラ、荒井洸子、小関明久、
石山毅、有希九美、飯田容子、園山晴子、
鳥居ひとみ、平澤由美、真樹めぐみ
阿部よしつぐ、岩田元、高原達也、松村曜生
私は、舞台は主役で観ます。
応援している人がどんなに脇でいい演技をしていようと、
アンサンブルがどれほど素敵なコーラスを響かせようと、
それはそれとして嬉しいけれど、主役がダメだったら、
「ああ舞台を観た!」という満足感は半分以上足りない。
そういう意味で、今まで私にとってこの作品は×でした。
「気持ち良さそうな鹿賀丈史」にしか見えなかったから。
・・・と、あえて前置きしておいて話します。
鹿賀ジキル、良かったよー!期待してなかった分、びっくり。
ちゃんと、視野が狭くて前しか見えてない若者に見えた。
地位に安住する上流の人間から見れば鼻持ちならない、
理想主義を追求するような姿にドキドキさせられたり。
♪This is the Momentでもジキルの緊張と期待と不安が
伝わってきて、興奮で手に汗かきそうになっちゃった。
相変らず鹿賀節ですけどね、多少は聞き取りやすかったし。
ルーシーに対する潔癖さや誠実さもちゃんと出ていて、
今回やっと、物語が成立して見えた。嬉しいよぉぉ(泣)
そのルーシーも、再演時の妙な貫禄が抜けていて嬉しく。
ファンテを演ったおかげもあるのかな?可愛さ復活。
ジキルといる時は、純粋さが前面に出て可愛く、
ハイドといる時はエロエロで溶けきっちゃってくれるから、
ますます、鹿賀ジキル&ハイドが魅力的に見えてくるし。
日本版ではエマも割と比率高いけれど、基本的にこの話、
ジキルとルーシーが良けりゃいいと思っている私にとって、
この2人が良くて、ぞくぞくドキドキさせてくれた時点で、
相当なパーセンテージ、満足しちゃった気分であり。
でもエマは、今回はダメでしたね・・・。
代役だから仕方ない部分はあるんだろうけれど、
まだ全く、演技まで手が回っていないという印象で、
歌いながらの演技なんて、関節極少の人形みたいな動き。
ただ、演技は単体でもいまいちだけれど歌は悪くない印象。
声は意外に丸く温かくエマとしての雰囲気に合っているし、
♪あれは夢 や♪In His Eyes など他の人と関わらないで
1人で歌っていられる曲は、割と雰囲気は出ていたし。
1か月でどこまで成長できるか今後に期待、かな。
役代わりの禅さん@ジョン。
実はサイモン時代にも、わずかの絡みを観ながら、
鹿賀さんと声の相性がいいなぁと思っていたのですが、
実際に親友役になってみると、声の相性のうえに、
何か通い合う情のようなものが感じられて、温かい。
今までのジョンも好きでしたが「長年の友」という、
隣にいて自然な雰囲気は、禅ジョンで初めて感じたかも。
オープニングで、あえて客観的に語り始めるところも好き。
優しくありながらも情を抑えた弁護士部分が見えたりして。
でも、婚約式や、どん底に行く時のような盛り上げ方には
「石川禅」が見えちゃう気がするんですよね・・・。
まあでも単に私が、禅さんの作った演技は全般的に
苦手なだけで、素直に観ればいい演技なのかもですが。
おかげで禅サイモンは、とことん苦手だったこともあり、
宮川@サイモン、大歓迎でした。禅@サイモンほど
自分から積極的に露骨に嫌味をしかけるんじゃなくて、
あくまで表は上流ぶって品良く、基本は「無視」の嫌味。
理事会で票決を取るタイミングは、思わず感動するほど
見事な無視の仕方でした。「はっきり裏表」は、
将軍たちがやっているから、サイモンはこれぐらいで、
まだまだ裏の面も若造の方が、私としては好みですね〜。
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12月05日(月)
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