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今日の私
by かずき
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■『吉原御免状』(前楽・2回目)
<場所>青山劇場XC-19番
<時間>1幕18:00〜19:15、2幕19:35〜20:55
<主な出演>
松永誠一郎:堤真一、勝山太夫:松雪泰子
水野十郎左衛門:梶原善、高尾太夫:京野ことみ
柳生義仙:古田新太、狭川新左衛門:粟根まこと
柳生宗冬:橋本じゅん、八尾比丘尼:高田聖子、幻斎:藤村俊二
三浦四郎左衛門:村木仁、野村玄意:逆木圭一郎
庄司甚之丞:右近健一、おしゃぶ:田畑亜弥
耳助:河野まさと、吉次:インディ高橋、蔵六:磯野慎吾
いやーもう、あの〜・・・・・、言葉ないっす。
最後の、誠一郎と義仙の殺陣なんて、震え来たもん。
観終わってから、あんまりハイテンションでしゃべってて
周りに迷惑なぐらい声がでかかったんで、連れと一緒に
ちょっと1杯飲んで気を落ち着けよう(^^;となったくらい。
いや、席にも とても左右されているとは思いますが。
友人がものすごい強運で手に入れた2列目センター通路脇。
しかも、なぜか目の前は、立ち位置座り位置になっていて、
オープニングっから、うきゃ〜堤さんが目の前!という席。
もう1列前なら触れるぞって距離で演技してるんですよ〜。
ほんのたまに、古田さんの陰でじゅんさんが見えないとか、
悲しい時もあったし、前回うっとりしたセットの美しさは
全然感じられないことはあるけれど、そんなの無問題。
まずはミーハー気分全開でハイテンションに。
ただミーハー気分でかっこよさに見とれていたはずが、
ググッと話に引きずり込まれたのは、勝山と義仙の場面。
誠一郎が初めての女を抱いたと報告に来た勝山が、
義仙に貫かれながら「殺して、早くあの男を殺して」と繰り返す。
その表情と浮かんだ涙にやられた。無茶苦茶色っぽくて苦しくて。
本当にこの舞台、誠さんに惚れまくったけれど、その理由には
勝山のこの感情に引きずり込まれた部分が大きいと思う。
でも、義仙に「惚れたな」なんて言われなければ、それでも
誠一郎を助けるまでには動かなかったかもしれないと思うのに。
義仙としてはあんな表情を間近で見せられちゃ、
言わざるを得なかったんだろうけど、あんたにも責任はあるよ。
義仙も良かったなぁ!
開幕2日目に観た時は凄みが足りないって文句たれたけど、
いやさすが、決めてきてくれたよ。勝山との場面ももちろん
とても良かったんだけれど、とにかく最後の殺陣!「初めて、
心の底から、貴様を叩き殺したい!」と叫んだ誠一郎に対して、
「人を斬っても心に闇を溜めぬ、そんな奴は人間じゃない。
憎しみに任せて人を斬る、・・・やっと人間らしくなってきたな」と
応えた笑みが、総毛立つゾクゾクを見せてくれて。
立ち回りしながら合い間合い間で数言ずつ会話するんだけど、
(会話は、内容は合ってると思うけれど正確には覚えていません)
話す方の顔が見える位置に殺陣が決まっていて、その時ごとに
話す側の言葉が殺陣の勢いのままにダイレクトにぶつかってくる。
台詞も荒れず、2人の息は抑えられているのに、観ているだけの
こっちの方が息が上がってくるんだよー。意味もなく、
ボロボロ涙も出てくるし熱いし、ものすごい大変でしたよ。
目当てだった じゅんさんも、ますます良くなっていた。
ただ宗冬に関しては、原作読んでしまったために、
カットされた良い場面を脳内フォローしてしまっていて、
こんなに良いなら、あの場面も観たかったよー!が多々で。
背負うものが重く、かつ、責任へ前向きに生きる男は好きで、
そういう意味での彼の誠実な男らしさはとても出ていたけれど、
十兵衛兄上の死に様を知った時の、年齢や身分に相応しくない
若者のような行動だけでも、じゅん@宗冬で観たかったなぁ。
まあ、実際に演ったかのように脳内上演はできていますが。
そんな姿も簡単に想像させる、これまたいい男でしたわ♪
そうね、ちょびっと文句を言うなら、まだ高尾。あと、おしゃぶ。
高尾が最後に大きさを見せる場面は割と成長していたけれど、
前回観劇からの合い間で原作を読んでしまったせいで、
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10月04日(火)
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