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今日の私
by かずき
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■『うら騒ぎ〜NOISES OFF』
新国立劇場シリーズ「笑い」vol.4
『うら騒ぎ〜NOISES OFF』
<作>マイケル・フレイン
<演出>白井晃
<場所>新国立小劇場、D2列8番
<時間>19:00〜21:40ぐらい(全2幕or3幕)
<出演>沢田亜矢子、井川遥、谷村実紀、山崎美貴、
今井朋彦、羽場裕一、大林洋平、白井晃、森塚敏
いや〜、笑った!すっきりした。
・・・ってだけで感想終わらせちゃいかんでしょうかね(^^;
でも、とにかく観なきゃダメってな舞台だったんで。
気持ちよく笑って、すっきりして帰りましょう〜って。
「笑い」を追求して ここまでいけりゃ、文句なし。
さすが、マイケル・フレイン。人の出入りや小道具の
使い方が、観てて分からなくなるほど細かくて、
本当にきっちり作り込まれていることに、ただ感心。
それを演出しきった白井さんにも、演じきった
役者陣にも、感服&拍手。以下、ネタバレ。
基本は、「NOTHING ON」という芝居を上演する
カンパニーの話。観客も一応、それを観に来た
という設定なので、幕にも「NOTHING ON」と書かれ、
席に置かれたリーフレットも「NOTHING ON」の解説。
「本リーフレットの内容はフィクションであり、
ほとんど事実と異なる内容となっております。
正しいプロフィール等は劇場ロビーで販売の
公演プログラムをご参照ください」ですけどね。
例えば羽場さんの出世作は「鼻血ぽったぽた」。
ついでに、羽場さん演じる役者「羽場」は、
興奮すると鼻血が出やすい体質で、それもまた、
どんどん混乱していき収拾がつかなくなる舞台の
彩りの一つであったりもして。
1幕の舞台装置は「NOTHING ON」の舞台セット。
初日前日深夜、ゲネプロのつもりだけど場当たり。
台本が遅れたせいで、まだ台詞も段取りもロクに
入っていない役者たちに、演出家・白井はイライラ。
この演出家、客席に設けたディレクターズシートから
演出するのですが、私の目の前が そうだったの(*^^*)
前のめりになったり、背もたれに寄っかかってみたり、
マイクを持っては置き、持ってはダメ出しし、時々
「何やってんだ、あいつは」とつぶやく生声が聞こえ、
くしゃくしゃ髪をかきむしったりする姿に うっとり。
何というか、白井さんって、ダメ色気があるんですよね。
ただ、舞台は、ものすごーく見えにくかったです。
でも、せっかくなので演出家と一緒になって、必死で
人の出入りや小道具に関して細かく見ておいたのは、
2幕3幕で、吉と出る。
1幕終わりで休憩に入るのは、白井さんの
「ここで やめましょう」というゲネ終わりの言葉で。
客席も明るくなるんですが、役者の演技は続くんです。
幕前に現れて怖〜い顔の井川遥とか。白井さんも、
ゲネプロの時は本当に こんなことをしてるんだよ〜とか、
「NOTHING ON」って実は・・・と続け、ついでに「これは、
本当の休憩です」とも言うけれど、トイレに立ちにくい(^^;
まあでも一応15分休憩。ここを逃すとヤバいです。
2幕は、公演中日の舞台。セットは舞台裏。
実際に1幕のセットをぐるっと回したんだと白井さんの弁。
裏側の人間関係が、1幕に続けて詳細に見えてくる。
井川遥とつきあっていながら、舞台監督助手役の
谷村実紀さんにも手を出している白井さんに、
沢田さんと今井さんもつきあっていて、
酒好きの老役者・森塚さんは徘徊癖があって、
彼が消えた時の代役・大林君は、使いっ走り。
ごたごたが募ってくると、羽場さんは鼻血を出す。
でもまあ何とか、舞台側での出入りはできていて、
1幕で観た舞台ができたような気がする。
一応「5分の休憩」。でも客席は半明かり。
白井さんと森塚さんの会話があったりもして。
「トイレ行っていいですよ」台詞もまたあるけれど、
誰も立つ気配はないまま3幕に突入。
幕が開くと3幕。1幕と同じ「NOTHING ON」のセット。
千秋楽の公演ですが、もうメチャクチャ。
いや一応、続いてるっちゃ続いてるんですが、
ないはずの小道具があったり、いるはずの人がいなかったり、
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07月13日(水)
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