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今日の私
by かずき
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■『新選組!』最終回
前日は、スマステの斬首前夜隊士集合祭りを見る会。
友人宅に集まってちょこちょこお酒飲みつつ見た。
島田魁が最期まで持っていたものは何?という問いに
照英が答えられなかった時は、せめて最終回だけでも
知ってて演じて欲しかったよぉぉと、私たちの間で
溜息&ブーイングが起きたけど、文句はそれくらいで
丸々1時間をNHKのドラマ最終回前夜祭にくれた
テレ朝さんの太っ腹ぶりに感謝しながら楽しんで。
中継の副長ズが局長の両脇にいるビジュアルも、
(とてもとても)×100 嬉しかったし、やっぱり、
『新選組!』は群集劇。隊士が揃ってるのが嬉しいね。
さて、自宅に帰って最終回。
感想。見事な一年のまとめでした。
1年間見続けてきた者にはこれ以上ないって本。
いや、オープニングテロップで「大村達雄」の
文字を見た時は、三谷さんどうするつもりだ?!と
真剣に危ぶみましたけど。1時間じゃ終わらねーって。
確かに彼に関しては、珍しく三谷さんが収拾をつけて
くれなかったので、その後が気になっていたけれど、
最終回になって、主役にも結局からまない役柄の人を
改めて出すとは思わなかったよ。さすがすぎ。
でも核はやっぱり、試衛館時代に戻った感じ。
泣けたのは2ヶ所。1つ目は勇が幽閉先から出てきて、
民家の人たちに「お世話になりました」と挨拶した時。
自然体で人を気遣える、優しくて大きな、本来の勇が、
試衛館時代に皆に慕われて人が集まってきた彼の姿が、
全部 取り払われた時になって再び表に現れたと感じて。
最初は「つまんない男だなー」って思っていたはずの
姿なのに、今 見ると、ものすごく泣けるのは何故。
今、多摩時代なんて見ると、歳と同じくらいの思いで
勝っちゃんに惚れてしまいそうな気がする、私。
もう一つ泣けたのは、多分、日本全国の人と同じ。
左之助の笑顔での、「尽忠報国之士、天晴也!」。
この場面だけでもう、この最終回を褒め称えちゃうよ。
季節外れの紫陽花とかカエルとかツバメとか、
せっかくの名演技をふいにするような演出あったけど、
でも、この左之助と近藤がいたから、それでもういい。
自分自身で誇れる人生だったんなら、それでいいよ。
この場面、尾形も良かった。
実は尾形って、あまり今まで印象になかったけど、
この最終回でググググ〜ッと株が上がった人です。
時流を読んではいて、でも、一旦ついていこうと
決めた相手には、その後、きちんと筋を通せる男で。
山南さんの思いを受け継いだ人が、左之助の無茶を止め、
笑顔を交わしているという状態が、とても嬉しくって。
温かみと とぼけた風味のある演技も、似合ってたし。
後で知ったけど、結局 尾形って会津まで一緒したって?
その後 行方不明。戦死してしまったかもしれない。
それでも尽くしてくれたのかと思うと、また、泣ける。
つねさんも嬉しかったな。
刑場に送られる時に、チラリと目を合わせる場面は
京に旅立つ場面を思い出させられてウルリと来たし、
「取り乱すぐらいなら、ここまで来てはいません」
では、「ああ、つねさんだ」と、また好きになった。
勇を支えてくれて有り難うって本当に思う感じで。
もちろん、その場にはいなくても戦い続ける
土方や総司たちも、まばたきせずに見せてもらった。
最後まで永倉はつまんないキャラでしかなかったけれど、
つい先日「新選組物語のほとんどが永倉の日記を基に
書かれている以上、永倉が客観的でない類型的人物に
なってしまうのは仕方ないことかもしれない」という
文章を読んで妙に納得したので、ぐっさんは責めない。
斉藤は、京都目前の関所を破ってるように見えたせいで
「なんか、時系列おかしくないか?」と思った分だけ
感情移入しそびれたけれど、場面としては良かった。
とにかく、終わりじゃない気がした。
確かに近藤勇の人生はここで終わるけれど、
土方たちの人生も、もうすぐ終わると知っているけれど、
でも、こういう生き方自体は終わるものじゃないんだと、
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12月12日(日)
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