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今日の私
by かずき
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■『キャバレー』
<時間>19時開演、1幕80分(休憩20分)2幕50分
<場所>東京グローブ座 I-25番
<出演>
エムシー:錦織一清、サリー・ボウルズ:真矢みき
クリフ・ブラッドショー:岡本健一
フロイライン・シュナイダー:今陽子
ヘル・シュルツ:上條恒彦
フロイライン・コスト:星奈優里
エルンスト・ルードヴィッヒ:新納慎也
キットカットボーイズ&ガールズ
天野裕子、堂ノ脇恭子、中村紗耶、初音ひかり、
華宮あいり、林希、長田典之、佐々木しんじゅ、西原純
手っ取り早く、一言で感想を書こうと思うと、
「つまんなかった」になっちゃうのかな?
全幕終わったらそこまでは思わなくなったけど、
とにかく、1幕の辛かった記憶が長すぎたから。
劇場に入った時の飾り付けられた雰囲気は良くて
期待してしまっただけに、最初のだれだれ感が辛い。
1幕はホント長かったなぁ。ストーリー知ってるだけに、
その内容と、舞台からかもし出されてくる、やたらと
健康的な雰囲気とが かみ合わなくて、観てて困ったし。
サービス精神旺盛に客を楽しませようとしてくれるMCに、
男っぽく かっこよくて、惚れちゃいそうなサリー。
う〜ん、なんか、ものすごく違う。
開演前にキットカットガールズ&ボーイズが客席を回り、
お酒のサービスとか、いろいろしてくれるんだけれど、
その時に「どこから来たの〜?」「渋谷」「え〜、ここ、
ベルリンだけど」って会話があったことを思い出しては、
どーこーがーベルリンだって?!と思う事、しばしば。
戦争の影もキャバレーっぽさも、どこにあるのやら。
新納くんの演技がダメダメだったのも大きいかも。
記憶の中では もうちょっとできる人なんだけどなぁ。
岡健との演技の相性が悪すぎってのがあるにしても
ここまで本格的に大根と感じるのは、演出も悪いのか?
そんな感じなので、ナチスの怖さもどこへやら。
♪菩提樹も、以前観ていなければ、きれいな曲だな〜と、
特に何も考えず流して聞いてしまっていただけだと思う。
実際、歌い終わった時も、いっぱいの拍手だったし。
演技がストーリーとかみ合わずに上っ面流れてるせいか
私も実感がわかなくて、つい、一緒に拍手しそうになった。
来日版での、あのゾッとする感覚を、一生懸命記憶から
引きずり出して、本来の「キャバレー」を考えるうちに、幕。
でも2幕になったら、割と楽しめました。幕開き、
愛想振りまいて踊るMCには再びガックリ来たけれど、
ゴリラとの曲での可愛さは、結構はまっていたし、
サリーが踊り歌う♪キャバレーに合わせて、
高いセリの上で小さく口ずさむ(口パクだけ?)姿は
その たるんだ体型とあいまって、崩れ落ちる寸前の
世界を感じさせて、なかなか良い感じになっていたし、
最後にピンスポの中に残った時の哀しさもいい感じ。
幕間に連れと強く語ってしまったんだけど、ニッキMC、
踊ったり歌ったりせず、居るだけなら◎だったと思う。
結局のところ この演目に関しては、MCさえ良ければ
他はどうでも割と諦めがついてしまうところがあるので、
2幕まで観終えた時点では確かに、金返せではなかった。
クリフも、真矢サリーや新納エルンストと組み合わせると
恐ろしい違和感だったけど、単体では随分良かったし。
シュナイダー&シュルツは、この舞台ならこんな感じかな
という感じの あっさりかげんだけど、きっちり演技。
コストも、あっさりめだなと感じたけれど、観終えてから
星奈さんと知って驚いた分、評価が上がってしまったかも。
ああいう役ができる人とは思わなかったな〜。
あとは、キットカットガールズに、すごい可愛い子がいて、
開演前に思わずチェックしてしまったのに、しゃべったら
声のイメージが違って思い切りショックを受けたとか、
そんな感じの舞台。こう並べると、そこまで悪くないかな。
でも、連れがいて、幕間にも終演後にも文句が言えて
良かったなぁと心から思ったのも本当です(苦笑)
10月14日(木)
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