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今日の私
by かずき
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■恐ろしく長文の『ミス・サイゴン』感想文
マチネがサイゴン、ソワレが『I Love You 愛の果ては?』。
感想をゆっくり書いてても15時半には帝劇を出てしまい、
次は渋谷のParco劇場で19時開演。時間余りすぎ。
せっかくだから献血して、ついでに友人に感想でも
送ろうかと新しく出来た献血ルームに入ってみたら、
無料ネットはおろか、本の1冊、新聞の1部も置いてない。
成分じゃなく全血にしたから実際にはそう長くなかったけど、
携帯も使えないし、ものすごく待たされた気分でした。
こんなことなら行きつけの献血ルームに行けばよかった。
でもそういえば最近、読みかけの本を持ち歩いてないなぁ。
さて。多分、今日の感想の大半はサイゴンで終わります。
今月半ば以降は仕事のため観劇ストップするので、
5日の友人とのデート(自分的には観劇ではない)を除けば
最後のサイゴンとあって、とにかくまだ観ていない人たちが
多いという意味で選んだ回なので、話したいことが多いから。
『I Love You〜』はE列11番だったんだけど、魔の席で、
さすがに招待席となる、思いっきり役者さんの目の高さ席。
ただでさえ大人な男女関係な舞台で、時々 微妙な気分で
観ているのが恥ずかしくなったりするのに目が合っちゃう。
さらには通路際で、ついでに反対側の隣は空席という、
目立つ席だったので、通路を歩いてきた絵麻緒さんには
離婚したなら「♪お祝い返せ〜!」と詰め寄られました。
あまりの迫力だったので、思わず「わ・・・私じゃない!」って、
こっちも本気で、ふるふる首を振ってしまいましたが(苦笑)
『ミス・サイゴン』
<席番>C列35番(サブセンター、センター側通路席)
<出演>橋本さとし、笹本玲奈、坂元健児、岡幸二郎、
高橋由美子、tekkan、高島みほ、内田祐希(タム)ほか
<指揮>塩田明弘
さてさてサイゴンでございますが。
今日お初の人が、橋本エンジニア、玲奈キム、坂健クリス、岡ジョン、
高橋エレン。ちなみにtekkanトゥイも初日以来なのでほぼ初見。
これで4エンジニア、4キム、3クリス、3エレンは全員クリア。
既に出演組では今井ジョンと杵鞭ジジだけ観ないで次は10月。
(2幕だけ観た日が杵鞭ジジだったはずですが、意味ないし。)
個人的には、4回観劇ですごくうまく、ほぼ100%クリアした気分。
今日のポイントは、キムで泣けたこと。
いやもうビックリしたね。ほぼ投げてたもん、キムを観ることを。
1幕は17歳にしてはあまりに子供子供してるのが気になるけど、
その、いかにも痛々しい少女っぷりに、つい「守ってあげたい」
なんて気分になってしまうので、クリスの気分にも共感させる。
少しまた痩せたのかな?固さもあって、とても好き。
こんな仕事は、すごーく嫌だけど、でも働かなくちゃいけないし、
それなら、「こんな事してちゃいけない」と言ってくれた人に、
「この人なら」と決意して一夜を過ごして。初めての人ということで
思い入れも強くなったところで「一緒に暮らそう」なんて言われたら、
そりゃ頼る人とてない女の子としては、運命かも!なんて無邪気に
思っちゃうのも仕方ないのかなぁってストーリーが嫌味なく見えた。
クリスに「お前も嘘をつく女なんだな」扱いされた瞬間、いきなりの
身の上話も「何を言えば信じるのか知らないけど、私は違う!」
という はねつけ方も、潔癖さや頑なさを感じさせて、分かる。
それが3年後になったら、折れそうだけれど強くなっているし。
「女」にならず、「少女」のまま「母」になったような印象の強さ。
「あいのこ」である幼子を抱えて、どうやって独りで3年も
逃げ延びてきたのか分からないけれど、いろいろあったんだろう。
どんどん落ちていき、ついには人殺しまでして生きてきたのは、
ただ、タムがいたからなんだなという日々を想像できたから、
クリスと会いたいのは、自分が恋しいからというよりも、タムを
引き取ってほしいからという話に繋がるのがようやく理解できた。
ふう。やっと『ミス・サイゴン』という話のスタートにたどり着けたよ。
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09月03日(金)
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