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今日の私
by かずき
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■『MIDSUMMER CAROL〜ガマ王子vsザリガニ魔人』
トップの90000hits、有難うございました〜!
作った当初は、カウンターを4桁にしようか5桁に
しようか悩んだなんて、今となっては懐かしい記憶。
基本的に無精者の私が、ここまで続けていられるのは、
ひとえに、読んでくれる方々がいらっしゃるから。
そうやって励まされて書き続けた感想群を、一番何度も
繰り返し読み楽しんでいるのは、実は私かもしれないと
思うにつけ、読んで下さる方の有難さが身に染みます。

ただ、自分が読み返すのなら記憶に頼れるけれど、
その感想を読む人にも伝わるように書くことは大切。
公式サイトなどで、ざっとあらすじを把握していれば
観ていなくても雰囲気が伝わるよう努力はしています。
メルマガから始まって、未だに地方在住の方からの
メールが多いこのHPにおいて、それができなければ、
読むのを投げ出してしまうだろう方が多いでしょうから。
その点は忘れずに、書き続けていきたいと思います。
いつも本当に、有難うございます。


『MIDSUMMER CAROL〜ガマ王子vsザリガニ魔人』

<時所>7/5(月)19:00〜、パルコ劇場K-22
<幕>1幕65分(15分)2幕75分
<作>後藤ひろひと、<演出>G2
<出演>
大貫(大会社の初代元社長):木場勝己
パコ(少女・入院患者):加藤みづき、
浅野(医者):山崎一、光岡(看護士):長谷川京子
雅美(看護士、浩一の妻):瀬戸カトリーヌ、
・以下、入院患者
浩一(大貫の甥)&浩二(その息子):小松和重、
室町(子役上がりの俳優):伊藤英明、
木之元(主婦):犬山イヌコ、滝田(消防士):片桐仁、
竜門寺(暴力団員):山内圭哉、堀米:後藤ひろひと
<パンフレット>¥1,800-


最大の感想は、「期待したものと違った」。
『人間風車』『ダブリンの鐘つきカビ人間』に続いて
同じスタッフで、まるで3部作のような売り方だから、
当然、ちょっとブラックな童話的なものを想像してた。
「この世界を本当に、良かった良かったと言える?」と、
悩ませてくれるような、太い棘を持ったファンタジー。
でも何だか普通に「いい話」で、とても肩透かし。
「肩透かし」という大きな不満を抱えていてもなお、
少し泣かせてくれたので、最初から「いい話」として
考えれば、よく出来た作品だったのかもと思いますが。
こういう感想って、作り手側にすれば理不尽だろうなぁ。

あと思うのは、配役のバランスが悪いなってこと。
入院患者たちが わちゃわちゃと動き回ることで
大貫たち一家とは対照的な普通の温かさが出て、
いい雰囲気をかもし出していたと思います。でも、
中では大きな泣かせどころだった看護士と役者の話を
演じる2人が下手すぎてインパクトなかっただけに、
患者たちのキャラの立ち方が邪魔に感じられてしまった。
大筋とは絡まない患者たちのエピソード一つ一つが、
何か大きく意味がありそうに見えて気になってしまう。

子役上がりの俳優と看護士の絡みは場面も多く、
素直に泣かせてくれるいい話だったと思います。
でも「いい話なのに勿体ない」が、すごく大きな感想。
本来、存在感の順位は大貫&パコ>室町&光岡>患者たち
でなければならないはずが、真ん中が弱すぎるから変。
できれば長谷川&伊藤は、この舞台から退場していただき、
イヌコさんや山内さんたちに演ってもらいたかったくらい。
ただ、伊藤英明に関しては、最後の開き直ったオカマが、
無性に似合っていたので、それだけは残したいかな(笑)

大貫&パコに関しては、文句なし。
「自分の名前を、くだらない他人どもが覚えている
という、それだけでも腹が立つ」という大貫に対して、
一晩寝ると、すべての記憶が消えてしまう病気のパコ。
事故で亡くなった母親からの誕生日プレゼントの絵本を
毎朝、枕元に見つけて「今日が誕生日」と思う少女。
彼らが透明感のある演技で織り上げた物語が主題。

実際のとこ、大貫の悩み自体は「男って大変ねぇ」
レベルで、私にとっては大したことのないものだったし、

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07月06日(火)
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