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今日の私
by かずき
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■『レ・ミゼラブル』(また超長文)
開幕してからのお気に入りキャスト、
キャスト表を色分けして悩みまくって選んだベストの日。
熱は7度前後まで下がったものの、咳がひどくなり、
観劇には迷惑すぎる客と自覚しつつも、でも、良席だし
これは外せないのよぉぉと我がままして行ってきました。
前日のSMAP3列目も同じように行ったのはまた別の話(苦笑)
『レ・ミゼラブル』13:00〜帝国劇場、1階H-30
<出演>
別所哲也・岡幸二郎・笹本玲奈・高橋由美子
剱持たまき・岡田浩暉・駒田一・森公美子・吉野圭吾
宮里駿・川井七星(ちびコゼ)・塚田真依(ちびエポ)
伊藤俊彦(グラン)・横田大明(クール)・坂口勝(ジョリ)
上條コウ(コンブ)・篠原功(フイイ)・小林仁(司教・レーグル)
阿部よしつぐ(バベ)・岸祐ニ(ブリジョン)・山名孝幸(プルベール)
KENTARO(モンパルナス)・清水拓藏(クラクスー)
杵鞭麻衣(買い入れ屋)・高島みほ(マテロット)
鈴木智香子(ファクトリーガール)・宮菜穂子(ジベロット)
荒木里佳(マダム)・楠見朋子(少年1)・燻R京子(少年2)
古川恭子(カツラ屋)
何が悲しいって、興奮すると咳はひどくなること。
うわぁ!って思う場面であればあるほど、とにかく辛い。
周りも当然、そういう場面であるほど咳は聞きたくない。
鎖骨と鎖骨の間を強く押して、口と鼻押さえて息止めて、
顔真っ赤にしながら、それでも泣きそうになったのは、
まず第一に♪彼を帰して。それと、♪自殺。
久々の別所バルで、連続山口の後で若干静かに見えていました。
囚人の場面などでも、割合に物静かで線が細く、乱暴でなく。
でも、♪裁きでの最後、音が上がる「24653!」の絶唱など、
とにかく、秘めた激しさのようなものを感じる。
決してやりすぎない細かな演技には やはり好感を持ち、
ちびコゼに出会った時の抱きしめる姿や、テナ宿屋から
彼女を連れ出して行く時の「さあ、おいで」やキスなどに、
対象を得られた愛の深さ・広さなどを感じ、今期初めて、
パパと呼びたいバルに出会えた喜びを感じていました。
そのバルジャンの♪彼を帰して で感じたのは、やはり「父」。
山口バルに感じる透明なまでの祈りも本当に好きなのですが、
別所バルの男臭さや人間らしさのようなものに心が揺れました。
全く神の世界にのぼることなどできない、小さな1人の人間の祈り。
祈りであっても静よりは動。ゆっくりではあるけれど、立ち、歩き、
前に屈み込んだり空を見上げたり、いろいろしながらの歌。
毎日、ただ1つの望みのために生きようとあがく
ミゼラブルなバルジャンを感じてしまって涙していました。
それだけに、すべきことをし終えたと感じて迎えた♪エピローグ、
天を仰いだ真っ直ぐ立つ姿が、また美しく感じたのだと思います。
岡ジャベの♪自殺のすばらしさについては、
以前にも書き連ねたとおりの潔さなのですが、
別所バルがミゼラブルな世界であがく姿が目立つだけに、
岡ジャベの正しさ・静なる美しさが際立ったかもしれません。
迷いや混乱を是とせずセーヌに自ら落ちていくジャベールを
息を詰めて見ながら、この潔さを美しいと思ってしまうのは
私が日本人だからなんだろうかとか思っていました。
岡ジャベは♪自殺もいいんですけれど、何が好きって、
出てくるたびにパッと舞台の色が変わるのがいいです。
同じゴミためで生まれたクズであっても、ジャベールは
俺は正義だと信じる生き方をしている真っ直ぐな美しさがある。
それが、本当に瞬間的に感じられるのがいいと思う。
特に今回のアンサンブルは私の気に入っている方のチームで
個々の歌声は弱いけれど、バランスを取り雰囲気が作れるから、
ジャベールが出て来た時の色の変わり方が更に鮮やかで。
そのアンサンブルの良さは、♪民衆の歌の音楽的快感や、
(♪ワンデイモアはプリンシパルの一部がバランス崩し気味)
ABCカフェでの1人熱くなる吉野アンジョを囲んだ時に
視線の集め方などで若干、周りの熱さも出せていたことにも
感じたり。それでも、吉野アンジョ熱すぎ(^^;でしたけど。
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08月25日(月)
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