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今日の私
by かずき
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■『キス・ミー・ケイト』(また長いです(^^;)
2段落目に、エンディングネタばれあります。
できれば未見の人は読まないで欲しいかな〜。
他にも、ちびちびとネタばれあり。
その辺は、ご趣味に任せますが。
話は、よく出来ていると思ったかも。
何より、『じゃじゃ馬馴らし』という作品を、
嫌な気分にならずに観終えられたことが収穫。
『じゃじゃ馬馴らし』は、内容が内容だけに、
女としては、観終えると腹が立っちゃうこと多々。
なんで、「女は男に仕えるものです」みたいなこと、
女に言わせた時点でHappy Endよ?って思っちゃうから。
ハウエル将軍(沢木順)の使い方が うまいので、
実際には、女の側が手綱を握れそうな亭主関白と、
骨の髄まで染み込んだ男尊女卑との違いが見えて、
ペトルーチオを演じるフレッド(今井清隆)に対して、
一瞬、リリが ひざまずいて見せる姿が嫌にならない。
その後、逆にペトルーチオがひざまずいて、
キャタリーナが「やった!」ってポーズを取るのは、
ちょっと やりすぎの演出かと思わなくもないけれど、
もしかしたら、今井さんと一路さんのテンポが合えば、
違和感なく見られるようになる場面かもしれないですし、
作り方としては、今の時代っぽくていいかな〜と。
そう。話は、ちょっと古いけど良かったんです。
でも やっぱりというか予想どおり、キャストが×。
今井さんはもう、コメディはやめた方がいいですね。
練習してどうにかなるという問題じゃないと思います。
重い。何をやっても真面目すぎてテンポが狂う。
いい声なんですけどね〜。いい人なんですけどね〜。
でも、それらが却って邪魔になってしまっている。
1曲、俺はすごい〜♪みたいな感じで、
皆の前で歌い上げるペトルーチオの曲があって、
それは、割といけてると思いました。
だから、ハウエル将軍なら、まだ いけてたかも。
「何か1つを思い込んでる奴」なら、できそう。
ガストンっぽい将軍になりそうな気もしますけどね。
沢木@ハウエル将軍が、後一歩 押しが弱かった分、
「フランス製の帽子なんぞ かぶるな」とかの、
暴君ぶりで笑えなかったので、今井ハウエル希望〜。
キャタリーナを演じる女優、リリ役の一路さんは、
「頑張ってた」という印象ばかり残ってしまって(^^;
あんまり一生懸命「笑わせよう」と力まれるので、
肝心の、クスッと笑えるはずのセリフも流れちゃう。
ここぞという所だけ抑えるテンポが欠けている気がします。
「今のって、笑い所だったのよ・・・ね?」と、
後から気づくような場面が多すぎて、もったいない。
斜め後ろの男性が、そういう場面でいちいち笑っていて、
もっと小さい劇場だったら、笑ってあげることで、
テンポが取れるようになることもあるのにねぇとか、
ちょっと寂しく思ってしまっていました。
意外に良かったのが、ロイス役の伊織直加さん。
『Thank You Broadway!』で歌を聴いた時には、
あまりの下手さに絶望的になっていたのですが、
問題は、歌の上手下手じゃないんだなぁと実感。
彼を振り回しては、「愛してるのは貴方だけよ♪」
とか言っちゃう我がままっぷりもハスキーな声に合うし、
ビアンカも、可愛いだけでない役にしてあるので○。
テンポ良く動くし、メイン4人の中で一番楽しめたかも。
相手のビル(劇中ルーセンショー)役の赤坂晃は、後一歩!
何となく、もっと「バカ」になってほしかったんです(^^;
演技は比べるまでもなく、晃の方が上手なんだけど、
例えば、『スサノオ』での生田斗真みたいな感じ希望。
ロイスが吹っ切れていただけに、相手役が、
普通にかっこ良く見えたのは勿体なかった気がします。
でも、♪いい子になって で見せた身軽さとか、
軽いけど純情な感じとか、結構 好きだったかも。
長々とメインの文句を書いてきましたが、
サブ&アンサンブルさんは、割と好きでした。
本間さんも、見せ場は わずかなれど、良かったし。
太川陽介&伊吹吾郎のギャングA&Bは、
もっと面白くなりそうな気がするけれど、
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07月09日(火)
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