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たむけん日記
by たむけん
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■台湾訪問記 最終日
朝、行政院外交部次長(外務省事務次官に相当。女性)と面会。外交部での長いキャリアの中で日本との縁は無かったそうだが、日本に対して非常に好意的。私も次長に対し「台湾と日本の関係強化のために、今後、議員として精一杯努力します」と強調。
228記念館を視察。戦後、本土で中国共産党との戦いに破れ台湾に拠点をおいた中国国民党は、自分たちを外省人と呼び、台湾人を本省人と呼んで差別し、圧政をしいた。47年2月28日、台湾人の不満が爆発し、暴動が勃発。国民党政府は3万人近くの台湾人を殺害して、暴動を鎮圧。それ以降、戒厳令が敷かれ、台湾人の政治活動を徹底的に弾圧した。その国民党も、88年に李登輝氏が総統となって以降、民主的政党に変貌していく。
ボランティアで記念館のガイドをしている73才の方が、ずっと説明についてくれた。「久しぶりに日本語をしゃべるよ」と嬉しそうに言い、「中国は本当にヒドイことをしたよ。日本は、昔、とってもいいことをした」と、1時間近く、色々なことを教えてくれた。
私たちのリクエストで、外交部の方に、麺類が食べられるこぎれいな食堂に連れて行ってもらう。ボリュームもあり、おいしい!
午後3時に台北をたち、帰りは4時間半で成田へ。
実質2日半の台湾滞在だったが、様々な分野の方々にお会いすることができた。
何人かから、戦前の日本統治を高く評価する声を聞いた。道路・鉄道・下水・灌漑などのインフラ整備、教育、医療など、日本政府が整備し、台湾は急速に発展した。だからこそ、台湾では親日感情が強いのだろう。
多くの方が、現在の日本の外交については、中国に対する配慮から、なかなか台湾との関係強化に踏み込めない日本の立場に理解を示しつつも、「中国は、靖国や領土問題などすべて外交戦術の一貫として強硬な姿勢を貫いているのだから、日本はもっと毅然とした態度を取ってほしい」という考えを持っていた。
日本の外交において、日米関係が基軸となることはもちろんだが、日本はもっとアジアを重視しなければならない。中国が共産党独裁体制である限り日中の緊張関係が解消することはないとするならば、日本は、台湾や東南アジアとの関係を一層緊密にすべく努力しなければならない。台湾ほど親日的な国は他にない。
私も、日本と台湾の友好関係がさらに深まるべく、地道に、多くの台湾人との交流を深めていきたい。
05月04日(木)
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