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たむけん日記
by たむけん
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■自民と民主が大連立?
 小泉首相が、総選挙直後、民主党の前原代表に大連立を持ちかけたとの記事が載った。さらにここにきて連日、小泉首相は「民主党の一部の人とは、憲法や自衛隊のことで連携できる」「衆議院の選挙は比例をなくして小選挙区だけにすべき」といった発言をしているとのこと。
 郵政民営化という、小泉議員の政治家人生において、政策では最大の課題を達成し、首相の任期も残すところ10ヶ月となって、いよいよ政界再編を目指し始めたのだろうか。小泉首相が、従来、公明党嫌いで、今でも公明党との連立を快く思っていない、との見方は絶えない。民主党の分裂を誘い、新たな連立を模索するのも分からなくはない。
 しかし、我々民主党からすれば失礼千万な話。ほとんどの民主党議員は「今の自民党では未来の日本を良くすることは出来ない。本物の改革をすることはできない。政権交代して、我々が市民のための政治を実現しよう」という使命感・決意を持ち続けて、「今、この逆境こそを乗り越えねばならない」と頑張っている。更には、3ヶ月前の総選挙で小泉台風のあおりで不幸にも自民党候補に惜敗し、再起を期して、歯を食いしばって地道な努力を続けている先輩方、仲間たちがいる。
 その一方で、自民党議員は、与党という甘い汁(利権やステイタス)だけが共通の目的で集まっている。よく「民主党はバラバラ」と言われるが、それはせいぜい安全保障などに限られた話。もともと自民党の方がよほどバラバラで、それが当たり前のことだからことさらに言う人がいないだけだ。バラバラでも「政権」という求心力が強いから分裂することはありえない。
 そんな自民党と一緒になって、いい加減な政治をしようなどと思っている民主党議員はいない。
 私もかつては「民主党が政権をとった後に政界再編」という夢?を描いていた。しかし現実は小選挙区制度。ある議員が民主党から自民党へ、あるいは自民党から民主党へ移ろうとしても、地元の選挙区にはその党の議員か候補者がいる。特に現職議員がいる場合は、党を移ることが出来ても、次の選挙では選挙区を変えるか比例単独になるしかない。そのどちらも非常に難しい。小選挙区制のもとでは、政界再編は、第3の政党が短期的に急激に勢力を伸ばす、という場合以外、有り得ないのだ。だから、小泉首相が本当に政界再編を望むなら、自ら新党をつくって自民党を分裂させるしかない。それは無理な話だろう。
 私は、政権交代によって民主党政権を実現するとともに、その先、長い将来にわたって、2つの政党が緊張感を持って市民の目線に立った政治を行う、という理想に向けて、これからも邁進していきます。
12月07日(水)
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