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たむけん日記
by たむけん
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■【官僚天下り】週刊現代に田村のコメントが載りました
 本日発売の週刊現代に私のコメントが載っています。『役人天国・天下り高級官僚「年収2000万円超」の優雅な生活!』という記事です。週刊現代編集部に友人がいて、問い合わせがあり、メールで回答したら、一部をほぼそのまま載せてくれました。どうぞご覧になって下さい。
 なお、その記事の「退官後は超有名民間企業へ」という天下り一覧の中に、財務省の先輩だった岸本周平氏(46歳)が入っていますが、年齢を見てもお分かりのとおり、岸本氏は、官僚のキャリアを捨てて自ら転職なさいましたので天下りではありません。私もとても尊敬する先輩で、私をはじめ官僚を辞めていく後輩に対して「お前たちは外で頑張れ。俺はもう歳も歳だし、中から変えることを目指す」と数年前におっしゃっておられたことはよく覚えていますし、とても期待していたのですが、数ヶ月前にお辞めになったという話を聞いたときは、岸本さんでさえ今の官僚体制に愛想を尽かしてしまったのか、と暗い気持ちになったものです。
 その天下りリストの中には私が直接仕えた上司もいます。私が関税局にいたときに、税関の免税店の販売品目を自由化しよう(それまでは免税店で扱っていいものは規制されていました)と提案したところ、その上司の「免税店の将来の発展を大所高所から考えられるのは我々だ。我々が今後も免税店に関与していくためには、その規制は残すべきだ」という一声で、自由化は見送りになったことがあります。その発言を聞いたときは、あまりの時代遅れの発想にア然として反論する気力もなくなったことを良く覚えています。そんな当時の上司が、財務省の監督する業界の企業に天下りしています。監督官庁である財務省がその企業に天下りの受入を要請したのか、それとも、企業自らが監督官庁との良好な関係維持のために招いたのか、いずれにしても、そのような癒着は即刻排除せねばなりません。
 今日の夜の「TVタックル」でも官僚天下りが取り上げられていました。私が「TVタックル」の官僚天国特集に藤末氏(参院選比例候補)と共に出演したのは昨年7月(→活動報告)。春に新しい天下り人事が行われ、その後に、それをメディアがいっせいに批判する、というある意味、年中行事になっているのかもしれません。
 ちなみに、私が、週刊現代の友人にメールしたのは下記のとおりです。記事では、3項目のうち最初の2つを載せてくれました。

・ 民間企業に、それを監督している省庁(JTなら財務省)の官僚が
 天下りすることは、監督省庁が民間企業に過剰に介入をしている
 象徴であり、即刻、全面禁止すべき。そもそも、役所に30年も
 勤めていた人が、企業の経営能力も備えているということは
 極めて稀であると思います。

・ 天下り先は、民間企業よりも、特殊法人や公益法人など、いわゆる
 政府の外郭団体が多いわけですが、そのような法人・団体は、
 すべて洗いざらい、その存在意義を見直し、本当に必要と認め
 られるもの以外は、民営化もしくは廃止すべきです。
  そのような法人・団体を渡り歩く天下り官僚への高額報酬・退職金は
 間接的に税金によって賄われているケースが多く、許されては
 なりません。
 
・ そもそも、官僚は50代前半で退職する人事制度となっているため、
 「退職後の仕事を保証せねばならない」という理由がまかり
 通ってしまっています。省庁も、少しずつ退職年齢を伸ばそうとしている
 ようですが、できるだけ早く、60歳定年制に移行し、その一方で
 天下りの面倒は一切見ない、ということを徹底せねばなりません。
  ただ、この提案も、あくまで現在は、法律上、公務員の身分保障されて
 いるからであって、私は、(ノンキャリアはともかく)キャリア官僚に
 ついては、将来的には法律上の身分保障も無くすべきと考えています。
 キャリア官僚の中で実力の無い者は解雇できるようにし、その一方で、
 中途採用をどんどん増やす。そのような人事制度にすれば、天下りの
 ような制度は必要なくなりますし、省庁における政策議論も、より
 活発で柔軟なものとなると思います。

05月31日(月)
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