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たむけん日記
by たむけん
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■【イラク】
 イラクで3人の日本人が人質となりました。3人の救助に、政府は全力を尽くして頂きたいと思います。
 イラクについて、私は、民主党の公式見解と同様、アメリカのイラク攻撃に正当性が無かったと考えています。アメリカも当初は、イラクが大量破壊兵器を隠し持っている可能性が高いということを攻撃理由としていましたが、いざ占領してから今に至るまで大量破壊兵器が見つからない中で、フセインの独裁政権を倒し、民主化するという目的を強調するようになりました。いずれの理由であっても、北朝鮮は攻撃対象となってもおかしくありませんが、「北朝鮮に対しては平和的手段で」とアメリカが主張しているのは、ダブルスタンダードに他なりません。イラクについてはアメリカに国益(石油利権等)があるからということが明らかです。
 また、独裁政権を倒して民主化するために武力攻撃する、ということは国際法上も国連においても本来認められていません。そもそも、民主主義が全く浸透していない中東において、民主化を進めようとすること自体が、いかに無謀であるかということは、戦争終結後の今のアフガンやイラクの状態を見ても明らかだと思います。
 そのようなアメリカの武力攻撃に、即座に支持を表明した政府の態度は極めて安易であったと思いますし、それを追認する形の自衛隊派遣には私は反対しています。戦後復興は、国連主導が一番望ましいと思いますが、少なくともドイツ・フランスのように武力攻撃に反対した主要国が参加する枠組みにおいて行うべきですし、そういう枠組みの中で自衛隊が協力することが望ましいと思っています。

 今回の人質事件についてですが、私は、それを理由とする自衛隊撤退には反対です。3人の人命が極めて重いものであり、救助のために政府が全力を尽くすべきであるのはもちろんですが、「テロに屈してはならない」という国際常識に従うべきだと思います。今回、テロに屈して自衛隊を撤退すれば、将来的に、イラクに限らず世界中のテロリストが日本をターゲットとして同じようなテロを起こす可能性が高くなり、多くの人命を危うくすることになります。
 私としては、ただただ、3人の人質が無事解放されることを祈るのみです。
04月10日(土)
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