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たむけん日記
by たむけん
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■【民主党は弱腰か?べたなぎ政局?徹底論戦vs審議拒否】
 今日の日経朝刊2面に、覇気のない自民党と戦略に乏しい民主党の相互作用で「べたなぎ政局」となってしまい、国会審議も盛り上がっていない、という記事がのっていました。
 野田佳彦・民主党国対委員長は、一昨年12月に就任以来、一貫して「国会の場で徹底的に政策論争をする。むやみな審議拒否はしない」との方針を取っています。そして、本会議・各委員会の場で、沢山の民主党議員が丁々発止の政策論争を展開しているのです。今の国会においても、審議時間は過去5年で最長を記録しています。お互い馴れ合いの審議をしているのは、内輪同士の自民党議員であって、民主党議員は、しっかりと民主党の政策を提示しながら、小泉政権の政策を糾弾しています。そして重要法案において民主党の主張を取り入れた修正をいくつも勝ち取っています。
 ただ、残念ながら、その模様というのはほとんどメディアでは取り上げられることがありません。メディアがそこそこ取り上げてくれる小泉首相と菅代表の討論でも、菅代表はしっかり民主党の政策を訴えているのですが、メディアが取り上げてくれるのは、菅代表が舌鋒鋭く首相に迫っているシーンだけです。そのため、今だに「民主党は批判だけ」「菅代表は批判だけ」というイメージが強くなってしまっているのです。
 確かに数年前まで、審議拒否がしばしば行われ、メディアでも大きく報じられていました。しかし冷静に考えてみれば、審議拒否というのは、万年野党の政党が、自らの「現実的な」対案が無いことを棚に上げて、とにかく政権与党の政策を完全否定する、という極めて稚拙な手段なのです。野党がメンツを保つために、与党自民党がお付き合いしていた出来レースにしか過ぎません。審議拒否によって、現実の政策は何ら影響を受けることはありませんでした。
 日経の記事には「野党の国会戦術は、突き詰めれば予算や重要法案を人質にして、審議を拒否することである」とまで書いてありました。私は、メディアにも、そのような「古き」55年体制の感覚をそのまま引きずっている人がいることをとても残念に思います。ワイドショー的な審議拒否はハデに取り上げても、自民党vs民主党の政策論争については少ししか報道しない、というメディアの姿勢が、早く変わってくれることを強く願っています。
 メディアの姿勢がこのような中、民主党としては、いくら報道されなくても、「地味」であっても、国会の場では徹底的に政策論争を行い、そして各議員・候補者が各々の地元で有権者に分かりやすくそれを伝える、ということを続けていくしかないのだと思いますし、私も静岡で、皆様に政策をしっかりお伝えすべく頑張ります。
 なお、この日記をご覧になって下さっている方には、ぜひお時間があるときに衆議院TV(http://www.shugiintv.go.jp)や参議院TV(http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php)、あるいは各議員のホームページ(私のリンク集にもあります)の国政報告ご覧になって頂きたいと思います。

03月22日(月)
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