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とも蔵日記
by とも蔵
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■33歳
あ、忘れ物した‥‥
午後一の配達で気が付いた。
仕方がないので来た道を家まで戻る。
すると、途中で道の半分以上をふさぐかたちで駐車しているトラック(トヨエースのロングワイド)を発見。
「何じゃこりゃ、もっと気を使って停めろよ!!」(怒)
と思ったが、よく見れば駐車ではなく立ち往生。
後輪を縁石に乗り上げ(地に足がつかなくなったよううな)カメ状態で動けない。
「あぁ〜あ‥‥」
「可哀想だが、お前を救出できるような装備はメンメン号にはない」
「悪いが先を急ぐ」
という訳で素通り。
通り過ぎたあとで「ジャッキアップしてスペアタイヤでも敷いたら?」ぐらい
アドバイスすればよかったかな?と思った。
が、忘れ物を取りに帰ったら、また同じ道を通る。
その時にまだいたら助けてあげようと思い、と急いで帰宅した。
帰宅。
忘れ物を積み込んだあと、先ほどのトラック救出の為に何かないか考えた。
あった。
使わずに放置してあったグロック塀に使われるコンクリートグロック。
2個、と思ったが、割れたときの予備に3個を積んで出発。
10分後、先ほどのポイントにさしかかった。
まだいた。
途方に暮れる(25歳ぐらいの男性)運転手。
大丈夫ですか〜?と声をかけると
運転手は「後輪が浮いちゃってダメなんです‥‥」と。
見る。
縁石が見事にデフ玉のど真ん中に。
おそらく、空き地を利用して方向転換しようとしたのだろう。
(縁石に気が付かず)斜めからバックで進入、左後輪が縁石にヒットしたが、そのまま後進。
縁石を乗り越えて通過するだろうと思ったが、運悪く縁石がデフの下に。
とう感じだろう。
左右駆動輪が5センチほど浮いていた。
早速、先ほどのブロックを駆動輪の下(というか後ろ)へ。
「じゃあ兄ちゃんバックしてくれるかい」と俺。
「は、はい‥‥」と運転手。
トラックを動かす。
hぉ〜ん、ぐっ、がががが、どん。
タイヤが上手くブロックを捕らえた。
お見事。
無事救出。
要した時間1分。
おめでとう、よかったね。
(やっぱりブロックは両方とも真っ二つだった)
涙を流しながら(ウソ)礼を言う運転手。
俺は何事もなかったようにブロックを片付け『じゃ!」といってその場を去る。
う〜ん、俺ってかっちょいい。
相手が可愛い女性だったらな、と思ったのは言うまでもない。
という訳で、33歳になったその日に人助けをしましたとさ。
めでたしめでたし。
次回は、またまた配達中に綺麗な女性(運転手)を助けた話をしたいと思います。
お楽しみに。
05月19日(金)
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