ID:55189
ダメダメ医学生の京風日記
by 伯耕
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■進んで戻って人間スゴロク
俺「すいませーん。」


受「はい。」


俺「これこれこの証明をいただきたいんですが。」


受「はい、ではお受け取りいたします。」


俺「お願いいたします。」


受「では総合窓口へ向かってください。。」


俺「はあ。」


受「そこでお名前をお呼びします。」





・・・





なんか俺、スゴロクのコマやな。。。。(←※スタートへ戻る)





市役所の窓口をあっちこっち動き回る非モテ系。

お役所は人間がコマとなった巨大なスゴロクやなーと思いつつ、

なんか星新一の小説にもそんな話があったなーと思い出しながら、

ところで「彼女を作る」とかいうマスはないんですかね?

てかむしろゴールイン希望なんですが何か?





・・・





・・・





で(泣)(←※スタートすらできず)





数分後、無事に必要な書類を全てゲットして市役所を退出。

婚姻届の提出はいったいいつになることやらと凹みつつ、

自転車で市役所を出発したのでした。





ちょっと思うことがあって旧市街の方向へ。





くたびれた商店街を抜けて小道へ入れば、

次第に木造の古びた家々が目立つようになってきます。

道端の広場に無造作に放置された古い浮きや網、

澱むようにゆっくりと流れる川、

次第に吹きそよぐ春風に潮の香りが混じってきました。

目の前に堤防が見えれば、海はもうすぐそこです。





到着したのは、小学生の夏によく通った海辺のプール。





あの頃はここまで自転車で来るのが大冒険でした。





ごく狭い世界に生きる子供にとって、

自分の周りに広がる広大な未知の世界を探検することには

常に新鮮な驚きと感動が伴っていたように思います。

何も考えずに世界を探検することだけを考え、

常に前を前を向いていた少年時代、

いつしか年月を経て、あの時に未知だった世界が既知のものとなって、

子供の頃とは比べ物にならないくらい大きな世界に生きるようになり、

今まで外へと向いてきた意識がふと内に向いた瞬間、

自分の歩んできた軌跡を思い出という形で振り返ったその時に、

気がつけば大人になっていたような気がします。

あの時に冒険だったこの道、今は記憶の中を眺めるこの道、

知らないうちに外から内へと切り替わっていた、

そんな不思議なセピア色の感触を反芻しながら、

再び潮風の中を自転車に乗って走り出したのでした。





まあ、





恋愛の世界観はいっこうに広がりませんけどね!





・・・





で(泣)(←※お約束)





その後、父親のお墓参りを済ませて、

ドラッグストアやら何やらに立ち寄って帰宅、

帰宅したらPCを立ち上げて、2日分の日記の執筆作業に取り掛かりました。

明日の発表を前に微妙にドキドキしながら、今日はここまでです。

03月28日(水)
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