ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■7909,映画感想 〜「連れが鬱になりまして」

 何気なく、録画済みをサーフィンしていたら、10年前に録画していた、ここに
行き当たった。鬱とは、誰にでもなる病。はや、30年にもなるが、取引先の営業
の男が、激しい躁鬱病(症)になり、相談を受けたことがある。己の実力の限界
の設定もなく、行き当たりばったりの生き方をしてきたチャラ男に近い男だった。
特別視することもなく、『精神、心も病になる。公開して、有りにママで、世界と
接すること。苦しいのは当然だが、これも病。いつでも、近くに来たときは、話を
聞きますよ』というと、ホッとした顔で帰っていった。ところが、何か感じること
が有ると…月に1^2度は事務所に顔を出すようになり、その苦しさを明け透けと
話しては帰っていった。そのうち、重篤な病を得て、亡くなっていった。
10歳代半ばには、今から考えると鬱症になっていた。その苦しいこと、この上ない。
何やら、この準主役の夫たる人物、その可愛らしいほど純朴。人生の底を這いつく
ばったことのない人物。まあ、幸せなことだが、困ったのが、連れと、子供である。
姉の一人が、やはり、躁鬱病の重いのに、かかってしまった。姑と舅関係が原因
だが、それは、大変である。あれでは、重篤になるのは解らないでもないが…
肉体的、精神的の病の7割がストレスというが、経験からして、納得する。

この物語の主は、非常に頑丈な精神が構築されてある。
 ーー
  〜内容説明〜
《スーパーサラリーマンだったツレがある日、突然「死にたい」とつぶやいた。
会社の激務とストレスでうつ病になってしまったのだ。明るくがんばりやだった
ツレが、後ろ向きのがんばれない人間になった。もう元気だったツレは戻って
こないの?病気と闘う夫を愛とユーモアで支える日々を描き、大ベストセラーと
なった感動の純愛コミックエッセイ。
< 私自身も2年前のコロナ騒動のはじめ、人生で初めて家に閉じこもるGWを
過ごすハメになったのを契機にメンタルの調子を崩しました。一時は相当に落ち
込み、精神科を受診しようと病院も探しまくりつつ、『うつ病九段』を読んで
みたりしていました。結局受診はしませんでしたが、現在も調子を探りながら
日々を送っています。
◆ 本作を読んでみると、思い当たるフシや、共感するところが多数。
『純愛コミックエッセイ』とされていますが、良質な“うつ病理解のための
入門書”だと思います。”》

 これだけ、身近にある躁鬱にしては、誰もが多くを語らない。自分の坩堝に
入り込み、独り、固まってしまう。人生のマイナスの側面が、そこに凝縮する。
ただ,ただ冷たい世界に独りもだえ苦しむ。

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・・・・・・
5356,そこに困っている人がいれば ーベストエッセイ @
2015年11月13日(金)
           ーベストエッセイ 2015(文藝春秋)ー
  * そこに困っている人がいれば ー角田光代
 毎年のベストエッセイを特集した単行本で、面白いのが揃っている。
その中からランダムに面白いエッセイを幾つか紹介する。物書きのプロは
流石と、思い知らされる。このエッセイに、タイの仏教色が滲み出た国民性
が、色濃く表現されている。江戸・明治時代は、こんな仏教色豊かな空気が
日本にも漂っていたのだろう。 〜その辺りから〜   
 ≪ 完全な仕事で、遊べるような時間どころか、ゆっくり食事をする時間も
 ないほどのせわしなさだったのだが、数日間、バンコクにいった。タイに
初めていったのは一九九一年。もう二十三年も前で、以後、七度訪ねてきてる。
町はどんどん変わる。スカイトレインができ、地下鉄が走り、ピンクのタクシー
が多く見られるようになり、飛行場も場所が変わった。毎回、驚いている。
 二十三年前の旅は、私にとってははじめての自由旅行だった。宿もいき先も
決めない、一カ月の滞在だった。私がその後、二十年以上ひとり旅を続ける
ようになるのは、あの旅がすばらしかったからだ。何がすばらしいって、人。
食事もおいしい、光景もすばらしい、ものすごい体験もたくさんした、けれど

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11月13日(日)
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