ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■7540,読書日記 〜『人生の特別な一瞬』長田弘著 ―2
 私にとっての『人生の特別な一瞬』とは何か…を書いてないか、考えたら
10数年前に、『白い雲に乗って』をテーマにして数回書いたことを想いだした。
ブログ内検索をすると、生々しい記述が出てきた。書きだしておいた魂の秘儀である。
 早朝に夢うつつで書いたためか、リアルに『人生の特別な一瞬』が、そこに
記録されていた。成るほど、垂直に一瞬が切り取られているような… 
そこには一瞬一瞬を生きている家族があった。 時代背景が朝鮮戦争の頃で、
明日は何処かの日々。

≪ 2007/02/10  
 2139, 白い雲に乗って ー両親の思い出
夜半に幻想的な夢をみた。小さな白い雲があった。それに乗ると、ふかふか
浮いて異次元の世界に引き込まれた。そこは4歳の頃の世界におりたようだ。
すべてが鮮明な蘇った当時の世界が浮かび上がってきた。
 両親がいて、兄達と姉達、そして多くの従業員がいた。そこは越後長岡の
十字路のど真ん中にある。当時の私にとって大きなビルの中。
一階が店、
二階に事務所と倉庫があり、
三階に家族の住まいと台所、四階には
従業員と姉達の部屋があった。白銀に輝くファンタジーの中に包まれていた。

 三階の住まいに猿のタロー、そしてタマという茶色の猫がいて、そのラジオ
から童謡とか歌謡曲が聞こえていた。 店には若い女店員が多くいて、ぼくを
「ハッちゃん」と頭を撫ぜてくれている、 正に当時の真っ只中にいた。
コロという生まれたばかりの白黒の小犬を運一・兄が拾ってきた。
そして三毛猫のタマとコロがジャレている。 
 その空間には何時も緊張感がただよっていた。或る日… 燕が飛んできて窓に
当たって死んでしまった。初めて死をみた瞬間だった。いやに首の下の赤い色が
印象的だ。そこを出たところには大きな通りがあり、多くの人が歩いている。

 小さな三輪車で駅の方に行くと右手に小さな公園があり、その脇に池があり
小さなスイッカスが水上を泳いでいた。そうだ、ここは公会堂の裏にある小さな山
の上に神社が祭ってある公園である。 周りを見渡すと植木の展示会が開かれ、
多くの植木鉢がところ狭しと並んでいる。その先に大きい広場があった。
それは阪之上学校の運動場。何時もいる近所の子がいたので声をかけるとスーッ
と消えた。 夢をみているのだろうか?いや、夢のはずがない。ぼくは間違いなく、
ここにいる!ズットここにいるのだ。何で、ぼくはズ~ットここにいるのだろうか?
忘れたが何か遠い遠い旅をしてきたようだ。 何の旅だったのだろうか、僕は
どこにいってきたのだろうか? そこで無性に悲しくなり大声で泣いてしまった。
泣いても泣いても、あの遠くのズット向こうの世界は戻れない!
ぼくはもう、あの遠い世界には返れないのだろうか?

 ふと脇をみると小さなコロが悲しそうな顔をして、ぼくをみていた。
でも、コロがいたので安心をして三輪車を引っ張りながら家路についた。
両親が忙しそうに働いている。その横で姉達は今度法事で着る洋服を試着して
笑っている。その後に夕飯の時間がきて、丁度みんなで食べようとしていた。
父チャンがいて、ぼくもふくめて子供達が8人が勢揃いをしてご飯を食べた。
外がいやに賑わしいのでみると、長岡祭りの山車が次々と通っている。三階の
窓から手を振ると、屋台の上から男の人が笑いながら手を振り返した。
何かそれをみていたら 嬉しくてケラケラ笑ってしまった。しばらくすると父親
が今日の売り上げを持って、下にある店から上がってきた。嬉しそうな顔をして
札束を十枚ずつ数えて束にまとめて小さな金庫に入れている。 何か自分が白い
雲の中で浮いているような感じがしている。ふと目が醒めると、隣に両親が寝て
いた。あ〜ぼくは、一人ではないんだ!よかったと独り言をいった。
ここは間違いなく大手通の世界である。どうして、ぼくはここにいるのだろう!
それにしても、それにしても、どうして浮いているのだろうか?…というところ
で目が覚めてしまった。幻想的な遥か彼方の遠い世界に舞い戻ったのだ。 ≫
 ―――

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10月07日(木)
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