ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■7373,読書日記 〜『孤独の達人』

           <『孤独の達人』諸富 祥彦(著) 2018/8
                 〜自己を深める心理学〜> 
 このコロナ禍で、群衆が切断され、個々の自立の問題が、クローズアップ
されている。<島国のため、ミニの群れを頼るしかない国民性の日本人の慌て
ようはコミックのようなコントにさえ思えてくる。今さら「和して同ぜず!」
と言われても、土台無理の話。只管、当分はバラエティ番組のTV放送のワイガヤ
と供に、茫然とするしかない。孤独問題にスパンは、10年、いや40,50年が必要
になるため、遅い。同類のあい塗れる人たちはネット上で幾らでも存在する。
  
   =Amazonの概要から=
≪ 私たちは必要なつながりを持てずにいるとき、惨めでさみしく、辛い気持ち
になることがある。 しかし、この一人の状態を「どうせ一人でいるのなら」と
主体的に選択し直すと、全く異なる意味合いを帯びてくる。
…大きな自由と解放感が得られる。さらに世間の喧噪から離れて徹底的に孤独に徹し、
「深い、一人の時間」を持つことではじめて、より深く自分自身であることができ、
真実の自己と内面的な充足が得られる。…そして同時に、逆説的に、もっとも強く
他者とのつながりを感じ取ることができるのだ。つまり、孤独との向き合い方が、
人生を豊かなものにするために問われているのである。孤独こそ、すべての人間に
共通の当り前の真実。 いかに孤独を引き受け、自分の人生に課された使命を
まっとうするか。 …あなたよ、孤独の達人たれ!
巷に溢れる「孤独本」のなかで、一歩踏み込んだ孤独を解説、提案する本。≫
 ――
  ―レビューより―
◉ 著者は孤独には、
・死別・離婚など社会的に孤立した「非選択的な孤独」と、
・他者とのしがらみ等から解放され、自分の意志で選んだ「選択的な孤独」。
自分の内側と深くつながった「深い孤独」の3種類があるとし、
・この最後のレベルに達することで「単独者」として「孤独の達人」になる、
としている。この「単独者」は、他者と比較しない、一人の時間を持つことなど
によって「真に心が自由な生き方」ができる者のことだという。

◉ 第二章では、現在は孤独に対するネガティブとポジティブの見方が拮抗する、
と書いてはあるものの、よく読むとポジティブを支持する展開になっている。
ちなみに、ポジティブな現象として「学食のぼっち席」「恋愛、結婚観の多様化」
など、ネガティブな反応としては
「アラフォー女性の負け犬」「友達のできない子供の登校拒否」を挙げている。
 …だが登校拒否について著者は、特に友達を作ることはいいことだという
「同調圧力」が多くの子供たちを苦しめると指摘し、「ともだちひゃくにん
できるかな」の歌詞で有名な「一年生になったら」ついて「非常に病的な歌」
とまで厳しく批判している。 もっとも「一人でいてどこが悪い」というメ
ッセージは単なる開き直りではなく、「人間は多様であっていい」という意味、
という著者の言葉には、共感できると思う人も多いのではないだろうか。

◉ 第4章では実践編とも言うべき内容で、「単独者」として生きるための手段
として人間性回復運動の精神である「ゲシュタルトの祈り」を大声で毎日30回
唱える、「こんなふうに生きたいなと思える人生のストーリー」を一日30回叫ぶ、
という具体的な『行動』を勧めている。とは言いつつ、第6章では「一日5分でも
いいから一人静寂に自分と向き合う」という全く逆の手法も紹介している。
 まあ読み手がこの正反対の手法をどう受け止めるかは自由だが、個人的には
前者は想像しただけで恥ずかしくてできないが、後者は「座禅」にも通じるもの
があり、理解できなくもなかった。

◉ 本書後半では、定期的なカウンセリングや心の声を聴くというフォーカシング
のメリットにも触れているが、プロとはいえ第三者であるカウンセラーに心を開く
のには抵抗のある人は私も含めて多いはずだし、あくまで参考情報として受け止めた。

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04月22日(木)
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