ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■7101,閑話小題 〜自殺未遂の生現場にて
    * 大手大橋の真中辺で…
 今朝方の6時過ぎの頃、長岡大手大橋をイオン方面からヒキチャリをして
歩いていると、若い女性が自転車で追い越していった。 その若い女性が、
橋の真中で、一度、自転車をおりて、歩いて20mのところまで行き、欄干に
腰を掛けて下を見ている。大胆なことをしているが、注意をする程でもない
ので、行過ごすと、後ろから誰かが駆け足でやってきて、『何をしているの?
危ないよ!」と話しかけたと同時に腕を握った。そこで、一言二言を話すと、
女性の二の腕を両腕に握り返した。そこに、男の連れが追いつき…
「危ないよ!」と、反対の腕を掴み、欄干から強引に引きづり下した。

 10mほど先で、茫然と見ていたが、その時になって初めて自殺直前だった
ことに気づいた次第。若い女性を挟む形で、両側に寄添い、自転車の置いた
方に逆戻り。私の出る場面も無いので、そのまま、ヒキチャリをして帰って
きたが、やはり、自分も参加すべきだったか、自問自答して帰路についた。
瞬時に、私が声をかけるのが筋だったのでは?が、今でも続いている。
恐らく、警察に保護を要請したのだろうが、そう考えると、私も参加すべき
だったのでは。としても、その男性の語り方が優しく、丁寧で、適切だった!
 まさかね〜目前で、自殺を決行する直前とは! それに比して、何とも
茫然として対応しえなかった自分の自問自答が、数日は続くのだろう!

 女性は、後姿しか見てなかったが、20歳前半から半ば、着ている服装は、
失礼ながら「貧困女子」風。頭への手入れはゼロ。 声は、小さな掠れ声。
家内が曰く… 「二人が居なかったら、助けることは出来なかったのでは?」
そう言う瞬時の判断は出来ている筈だったが、やはり、老いの成せるワザ!
 ところで、飛込んだら、50mの高さゆえに、助かることはない。
<「40m」が、水面での限界> という。このコロナ禍で、何があったのか?
 2人が駆けつけなかったら、飛込んでいた可能性が大! 偉そうな大言を
言っている割に、このあり様。 一生の後悔が残ったはず。
<事実は小説より奇なり>というが… 何がなん時に起るか!

・・・・・・
  ≪ ゴールデンブリッジからの身投げ ≫

先日、蔦屋で本を一冊買ったところ、レジの人がいうに、「今なら、シニアなら
無料でDVDが借りられます」と。そこで、借りてきたたのが、『ブリッジ』である。
軽い気持ちで、身投げ自殺のドキュメントのタイトルに ひかれ借りてきたが、
初めから終わりまでシリアスで見入ってしまった。
 次次とサンフランシスコのゴールデン・ブリッジから身投げをしていくのが
映し出され、遺族や友人が、インタビューに答えている。 このところ、
『大往生したけりゃ医療とかかわるな』や『どうせ死ぬなら「がん」がいい』の
読書録や、その下書きを書いているので、死にゆく者の心模様がシリアスに伝わる。
 橋の手前で、死のうか迷って考え込み、決断する悲痛な姿が痛ましく映し
出されている。そしてバンジージャンプのように飛び込んでいく。身近の人の証言
では、ほぼウツ病で、それが高じ自殺に到る。生きていることが辛く、死にたいので
ある。 反面、誰かに助けて欲しい気持ちが迷いを生み出す。その中で、一人、
助かった人がいた。背広がうまく風で落下スピードを和らげ、衝撃を小さくした上に、
水中でサメかイルカの背中のようなものが踏み台になり、押し上げられたという。
普通は40Mの落差の衝撃で亡くなるが、このブリッジは66M。 内容は暗く
恐しいが、人間の心の闇が、 身投げを通して浮かび上がってくる。  
   ーウィキペディアによるとー
≪『ブリッジ』(原題:The Bridge)は、2006年に公開されたアメリカの
ドキュメンタリー映画。  社会の禁忌としている『自殺』をテーマにしている。
観光の名所として知られるゴールデンブリッジに1年間カメラを設置し、自殺者の
様子をカメラに収めた。後に遺族にインタビューをし、そこから自殺を図る人々の

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08月23日(日)
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