ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■7060,閑話小題 〜新宿ねずみ −2
閑話小題 〜新宿ねずみ −2
< 歌舞伎町 ラストトーキョー はぐれものたちの新宿
2019-08-12 | ドキュメンタリー >
* 母の生立ち
私がモノ覚えがついたのが、生後半年ぐらいから。一般的には3〜4歳という
から、長岡空襲の焼け野原の中、それなりの空気があったのだろう。ただ両親が
必死だったのが直に伝わっていた。年齢的に同世代の両親の時代背景が、共感を
振幅させる。私が住んでいた学生寮は、歩いて30分のところ。学生運動華やか
なりし時である。これを見ていて、如何に両親に大切に育てられていたかを
思い知る。理想に近い学園生活。時代は右上がりの高度経済成長の最中…!
≪ …新宿は世界一、乗降客が多い駅、その中の新宿の町と母を撮る。
母、71歳:子供の頃、父に愛人ができ、父はほぼいない母子家庭で育った。
たまに父が戻ると、母を殴っていた。と記憶にある。お金は、父、父の愛人
からもらっていた。大学の費用もだしてくれ、学生運動に参加した。
歌舞伎町近辺でデモなどをした。
そこが彼女の原点になり、大学を出て27歳で歌舞伎町、ここを選んだ理由。
デモなどをしていたので、ここで何かをしたいと思ったそう。
麻雀屋を開業する。多額のお金をかり20代で始めた。
新宿のねずみ、と自称する。今では3店舗の経営者。45年続けている。
31人女性従業員がいて、みな70代以上か〜 全員、とてもお元気。
母は晩婚で信用金庫勤務の夫をもち、一人娘を産む。
それがディレクターの映絵、何と読むのかな?
父は74歳:退職し、町内会の仕事をしている。元気。
娘には子供の頃から歌舞伎町に入るな、といい育ててきた。良い職につける
よう、塾へ多数いかせ、遅刻もしないで、勉学に励むことをいってきた。
◉ 娘は勤勉、レールに乗り、NHKに入ったのだろう。
歌舞伎町は五輪などで再開発がかかり、大きな変化の時期。町はだんだん
効率よくなり、古い町からとおざかっていく。母は、平成が終わる時、店を
閉めようと考えた。近くに麻雀チェーン店ができていきたこと、古いやり方
ではダメかと思っていた。 最後のキャンペーンを考える父母。お客さんも、
従業員もみな高齢になったこともある。
18年、父に肝臓がんが見つかるが、幸い手術ができ、元気になった。
母は、社交ダンスを習っていて、これがとてもいい。
スタイルも71とは思えないほど!
19年2月、考え方が変わり、若い人たちにも来てもらおうと、
もう1回ここから、がんばっていこうと思うようになった。 〜つづく ≫
―
▼ 歌舞伎町に出入りする人たちは、底辺の人が主。彼らは筋金入り。
踏まれても踏まれても立上ってくる強さがある。母親は27歳で7千万の
借金をしてマージャン店を開業。夜半に娘の布団に入りこみ、呟く!
『怖くて、恐ろしくて』の本音を呟く。 「20歳で創業者になる!」と、
宣言したが、何の能力がベースに存在しない。それなら、無理をして、
「自信があるフリ」をせざるを得ない。「最初は誰も、そうだ」と気づいた
のは、何度か立上げを経験してから。風にむかって、然も自信ありげに
背中に帆をたて、立向かうしかない。不安で、恐ろしくて、出たとこ勝負。
、27歳でマージャン店を開業するには、それなりの訳あり…?
・・・・・・
6693,閑話小題 〜二日月(山岸凉子スペシャルセレクション[) −1
2019年07月13日(土)
『人生を狂わす名著 50』三宅香帆著
* つまらない真実 VS 面白い嘘
< 物語とは何のためにあるのか? 面白いから… だけど、ただの娯楽と
言い切るにはあまりにも私たちをつかんで離さない。虚構の物語は、言って
しまえば、ただの嘘なのに。物語という「嘘」の装置は―― 時に事実を述べる
よりもずっと深く誠実に、「真実」を語ることができるから。
山岸先生の『二日月』の中の『朱雀門』はこの芥川龍之介の『六の宮の姫君』
を題材にした現代の話です。>
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07月13日(月)
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