ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[384432hit]
■6899,閑話小題 〜人生の出口戦略
* 出口戦略
ネットサーフィンで、<出口戦略(exit strategy)>の言葉が引っ掛った。
あと一年で、私も後期高齢者の仲間入り、同期の男たちの3割は鬼籍に入った。
それぞれの死に様があるが、彼らに人生の出口戦略が有ったか、否か。
〜ネット検索によると〜
【 軍事用語で戦場から兵を引き揚げる際、人命や物資の損失を最小限に抑える
ための撤退作戦。 ベトナム戦争時にアメリカ国防総省内で使用されたのが
この語の始まりとされている。転じて、金融緩和や財政支出によって景気が浮揚
したと判断し、金融引締め、財政支出削減に転換することをさす経済政策用語と
して頻繁に使用されている。市場に大きなショックを与えず、持続的な経済成長
へ導くよう軟着陸させることが優れた出口戦略であるとされ、誤ると景気は後退、
ふたたび金融緩和、財政支出拡大に舵(かじ)を取らざるを得なくなる。
2000年代の日本は出口戦略につまずくことが多く、そのことがデフレ経済の
長期化を招いたとされている… 】
―
▼ 出口戦略といえば、51歳で88歳の母親を見送ったあと、還暦までの9年間で
30年分を前倒し、圧縮して生きる決めて、このブログを開設し、秘異郷旅行を
一段、ギアアップして生きたのが、私の『出口戦略』になっていた。還暦には、
独りで、心の中で『万歳』と叫んでいた。次は、事業清算になるが、きれい
サッパリ過ぎてフワフワした気分。これも出口戦略の一環? 太平洋戦争から
バブルと、その崩壊以降、何とか破綻に至らず、インフレ経済からの出口戦略で、
軟着陸出来そう? それともパンデミックで、オリンピックの中止で、日本経済
が大混乱…も無きにもあらず。 この一週間が見もの!
・・・・・・
6534閑話小論 〜映画評・『否定と肯定』
2019年02月03日(日)
* ある映画批評
映画といえば、昨日、録画をしていた映画『否定と肯定』が面白い。
<「ホローコースト」が元もと無かったと主張する学者が、それを批判をした
学者を訴えた裁判の物語。> 戦勝国とユダヤが、ホローコーストを
デッチあげと堂々と論陣をはる学者。日本の保守系?の政治評論家も、一時期、
同調?し非難を浴びていたが。ナチ肯定論学者の偏見?が、あまりに極論過ぎ…
収容所の生残りの証人に対する罵倒も酷い。 腕の収容者ナンバーに対し、
「それで、どの位、稼いだ?」「収容所など、後で偽造したもの。勝者側の
でっち上げ」と論をたてる。裁判所前には、ネオナチ党のグループと、被害者
などの反ナチのグループが裁判関係者に罵声を投げかける。訴えられた弁護側は
ヒロインに、「相手にすれば同じ目線に引きずり降ろされる」と無言を要求する。
〜Amazon 評論〜
【 ホロコーストの“真実"をめぐって、女性歴史学者はどう闘ったのか
インタビュールームにリップシュタットが入ると一瞬で空気が明るくなった。
「通訳が間に入ると、私のユーモアがうまく発揮できないわ」と笑う歴史学者は、
17年前、世界中が注目する世紀の裁判に出廷した。 彼女は著書
『ホロコーストの真実』の中で、イギリス人歴史学者D・アーヴィングを
「ホロコースト否定論者であり、極右派である」と書き、名誉毀損で訴えられた。
裁判で勝つには、「ホロコーストは事実だ」と法廷で証明するしかない。
かくして、ポーランドでもドイツでもなく、イギリスにおいて「ナチスによる
大量虐殺はあったのか」を判断する裁判が行われることになる。
その経緯を認(したた)めたのが本書『否定と肯定』である。ユダヤ人としての
出自、弁護士選びでの逡巡、狂騒するマスコミ、著名映画監督からの金銭的援助の
オファー、さらには法廷に立つアーヴィングが着たストライプのスーツ、ランチで
弁護士が食べたまずいサンドウィッチの話まで。記述はこれでもかというほど詳細だ。
「解説するのではなく、一連のすべてを書いて、読者に判断して欲しかった」
詳細な記述が臨場感をもたらし、情景が目に見えるようで、読物として面白い。
近年、ホロコースト否定に限らず、「歴史修正」や「オルタナティブファクト
[5]続きを読む
02月03日(月)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る