ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6547,読書日記 〜心には裏の意味がある


       < 『最後の授業』〜心を見る人たちへ ―北山修著}>
  * 精神分析は心の裏の意味を読み取る
図書館で見つけたのが「北山修」の著書。何とザ・フォーク・クルセダーズで
故・加藤和彦や、はしだのりひこさんとともに一世を風靡した1人。私と同年齢
で共に生きた仲間という感がある。グループ解散後も「戦争を知らない子供たち」
「あの素晴らしい愛をもう一度」などをヒットさせたが、突然、医師になって
芸能界から引退をしてしまった。 精神分析を学ぶためイギリスで研究活動を
した後、九大で教鞭をとっていた。 精神分析の世界に入った理由が、何と
「それが圧倒的に面白かったから」。 
 彼の言わんとすることは…
≪  ☆ 心の裏を読み取る
「心とは意味に満ち満ちているものです。私は、心はなにかを思い、そして
 意味しようとしている装置であると思っています。(…)ここでは精神分析の
観点を強調するために単純化して、「心とは裏の意味である」という定義に
焦点づけた。それは、「何々とかけて何々と解く、してその心は」というとき
の心ですね。この心は表にははっきりとあらわれていない。こういう、表に出
にくい心の部分を私たちは取り扱っているのです。
だから、言ってみればこの授業の総合タイトルは「裏をめぐって」です」
(第I部の「テレビのための精神分析入門」12-13頁)と、授業の冒頭で多義的な
「心」という言葉について、空間的なイメージを提示し、つづけて「裏の意味」
から連想して、「うら悲しい」「うら寂しい」という時の日本語の「うら」は
「心」という字であること、だから我れ知らずにじみ出る感情は、心の中でも
「裏側」から生まれてきているように日本人は感じてきたのだ…と。
心の意味を言葉にすることで得られることを、確認するに…
・先ず一番目に、目に見えないモノに名前をつけることで、それが取扱い対象
になるということ、これが非常に大事な営み。言葉にすることこそ重要である。
・二番目は、言葉にすることで、溜まっていることを外に出せること。これは
「『カタルシス効果」… 「浄化法」と訳されている、鬱憤していた情報や
思いを吐き出すことで、心がすっきりする。
・三番目は、言葉によって意識化できること。裏の意味、裏の心が言葉によって
表になる。これを狙っているのが精神分析の意味しようです。更に、言葉にする
と筋をとおすことになる。
   ☆ 言葉が人生を物語にする
 言葉の利点は、「言葉は人生を物語にする」こと。物語を、第二者、三者と
共有することが出来る。患者と治療者で共有するには言葉なしでは難しい。
絵物語にする方法もあるが、音楽も、踊りもあるが、言葉は自分の人生を語る
ことが可能なのは、長く生きてきたからこそ可能であり、それを自ら噛みしめる
ことが出来る。人や人生を取扱う学問の臨床心理学は、言葉なしでは成立しない。
   ☆ 私たちは心の表と裏の葛藤を生きている
 心には意識と無意識、あるいは表と裏があるが、これが混乱するのが精神病で
あり、この間で、葛藤をしてのた打ち回るのが神経症であり、これを分裂させて
二重に生きてしまうのがパーソナリティ障害と呼ばれる。これは誰も持っている
心の葛藤であり、何らかの、これは誰もが経験している。これが分裂するのが
パーソナリティ生涯。  ≫

▼ 問題はTVである。この前では、本音と建前の、建前しか言えない。その建前
 だけを信じて跳ね回るのが『世間人』 …あれらである。 誰も、そのことが
解らず生きている。政治家も然り。18年間、6500のテーマで、本音を公開して
きたが故に多く人を傷つけてきた。それも致命的? それでも、表面的現象だけを
信じて蚊トンボのように生きることも今さら。成る程、毎日、テーマを探して、
それを物語にして意識化して、過去文を読返すことが如何に大事なことか! と、
自己浄化をしていたことになる。 それは同時に、言葉の暴力にもなっていた。
自分が大事に生きようとすれば、表だけを装って、裏をひた隠しにすればよい。

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02月16日(土)
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