ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6482,つれづれに哲学 〜因果はめぐるは、本当か?
    * 人生は公平か? 
 以前、ここで、「平等と公平の違い」について考えてみた。
平等も、公平も、少し考えれば妄想と… 。 そこで、「人生は公平か?」
の前提になる考え方のベースを取上げてみる。これが『15分間 哲学教室』で、
ズバリ、指摘してあった。   〜『15分間 哲学教室―アン・ルニー』〜
< 公平とは、良いことをすれば良いことが起こり、悪いことをすれば悪いこと
が起こると、一見、正論に思える「因果はめぐる」になるが、この「因果論」は、
カルマ、インドのヒンドゥー教と、それ以前のインドの信仰に遡る。
「カルマ」は、行為の意味だが、行動と、その結果の因果関係を意味する。
この原因と結果が広く行きわたっていて、キリスト教にも、「人は、自分が
蒔いたものを、また刈りとることになる」と、ある。 ヒンドゥー教には、
輪廻転生の思想があり、現世の行いだけでなく、前世でどう振る舞ったかも、
カルマの関係してくる。これは責任逃れにも使える。もし善人と生きてきたなら、
その恩恵として、将来、恵まれた生涯を過ごすことになる。もし悪運に悩まされて
いるなら、すべては前世での(人間でも獣が)悪い行いのせいに出来る。
19世紀の哲学者のニーチェが、その考え方のカルマを「奴隷の信仰」と切って
捨てている。>

▽ 物理学や自然の摂理なら、因果応報は当然のことだが、こと人生の出来事
 に対して因果応報が当てはまるのか? そう思い込んでいるだけでないか?
交通事故や犯罪に巻き込まれるのは、業の問題ではなくわけ隔てなく襲い来る。
そのカルマの思想を、直接、間接的に悪用し『魂の救済』と宣い、金を巻上げる
のが、宗教の一部に存在している。いや大部分? 物理、大自然の摂理と、
人生を混同し、騙されてしまうのが、俗にいう『世間人』。人生において、
善行の習慣を長年かけると、そのこと自体が、そのまま福(善果)になる。
何気なく、信じ、習慣化している大元が、実は、カルマにあった。輪廻転生と
いう前世まで遡った構図も、面白い!  で、人生は公平か? 
この問い自体が愚問になる。公平なわけがないでしょう。で、パリ、ベルギー
で、不公平への怒りが爆発している。 起因している大元が永遠の人類の課題
だから。 あまりにも根が深い『公平・不公平』の問題。そして輪廻の問題の
ためである。ガス爆発として、時間の経過を待つしかない。 誰が解決できる?
出来ようがあるわけない。 これだけは! 野良犬は群れて、離れ犬は離れて、
夜空に吠えるしかない。 カルマ、そして前世、・後世を巡る輪廻転生ですか。
二度とないと信じていた人生が。 「死んでしまえば、それまでよ」だよ。 
 キット。 いや、所詮! 
・・・・・・
5750,大格差 〜書評 B 平均は終わった!
2016年12月12日(月)         
       ー「大格差:機械の知能は仕事と所得をどう変えるか」
                      タイラー・コーエン (著)
   * 気の毒な大部分の若者たち!
 上位15%になれない若者たちにとって、ますます生きづらい時代になる。
若者の賃金指数は未来の先取りになる。20世紀は数百万、数千万単位の集団殺戮
の時代といってよいが、21世紀は科学が飛躍的に伸びて、「想像すらできない
現象が起る」ことしか知りえない。その中で生きていくことは並大抵ではない。
激変の中で、安定した職業など極わずか。変化のうねりの中を漂うことになる。
 政治家は、若者の将来など考えている余裕などない 〜その辺りから〜
≪ 若者の失業は減らず、職に就いている若者が受取る賃金も下がっている。
 2000年の時点で、若い高卒者の賃金は10年以上前に比べてわずか11%しか
増えておらず、若い4年制大卒者の賃金にいたっては5%以上減少している。
若い大卒者のなかで、失業者の割合が10%前後、フルタイムの職に就けていない
人の割合が20%近くで推移するようになって久しい。大不況による歴史的な景気
収縮期が終わり、経済が再び成長しはじめてから数年がたつのに、多くの若者の

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12月12日(水)
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