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堀井On-Line
by horii86
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■6458,閑話小題 〜「ババくささは伝染(うつ)る」
*「先のない年代に大切なのは、偽装。これのみ」
内館牧子の朝日新聞のエッセイが面白い!「老いるほど、普段着と生活習慣
に気をつけろ!」と。 スポーツジムで様々な人を見るにつけ、そこには長年、
培ってきた生活習慣が滲み出ている。私の外出は、SJと、早朝の自転車散歩、
週一の映画館と、同級会位である。 一般的だが、一日、週一、月一、3月に一、
年一と、各スパンに分かれている行事。 その繰り返しで生延び、老いて、
「ジジくさ」「ババくさ」になっている。 70歳の峠を過ぎると、何ごとも
億劫になる。そこで気を緩めたら見事な老人の完成と相成る。そこで偽装で
いいから、身なりと、生活習慣から気をつけるべしと、宣う。
=朝日新聞2018年11月10日掲載=
≪ 5年ほど前、80代中心の集まりにオブザーバーとして出た。
「くっきり二つに分かれていたんです。
自分に手をかけておしゃれにしている人たちと、身なりにかまわない人たち」。
見ていると、おしゃれな人たちは明るく元気で、リーダーシップがあり、気配り
もすぐれていた。
「外見と中身は連動している」と感じた。
自分の同窓会で。さえない男たちに混じって、すてきな男性がいた。
友人に「あの人は何君だっけ」と聞いた。「ばかねえ、先生よ」と返された。
こうした体験から、品格ある老い方について考えた。おしゃれな高齢者の物語を
書きたいと思った。
そうして生まれたのが、主人公の忍(おし)ハナ。78歳。
銀座を歩いていてシニア向けの雑誌編集者に「写真を載せさせて頂きたい」と
頼まれるほどの女性だ。このハナさんの言葉が刺激的というか、過激というか。
・「ババくささは伝染(うつ)る」
・「先のない年代に大切なのは、偽装。これのみ」
・「『ナチュラルが好き』という女どもは、何もしないことを『ナチュラル』
と言い、『あるがまま』と言っている」
・「大事なのは他人の評価だ」 こうした言葉を連ねたのはなぜか。
「すぐ死ぬんだから楽が一番というのは分かる。中身が大事というのもその通り。
けれども、それだけではないのではないか。逆に、すぐ死ぬんだから好きにやる、
自分の装いを磨いて心を弾ませるという考え方があってもいい。
ハナを通じて、それを伝えたかった」
数年前、桜に見とれながら歩いていて段差があるところで転んだ。右足の指が
全部折れた。外に出なくなり、化粧もいいかげんに。誰かの手を借りるのが嫌で、
何をするのもおっくうになった。「ああ、これが老人になるということだな」と
思った。動けるようになって、自分に手をかける気力がよみがえり、ほっとした。
「終活」はしない。エンディングノートをつけるのも嫌だ。
「性に合わないから。相撲だ、プロレスだ、ボクシングだと心弾むことと接して、
残りの人生を生きたいんです」 ≫
―
▼ さすが、物書き!老人の心得を、あっさり書上げている。著者の、骨折が、
私の7年半前の会社清算に同定して考えてみる。こういう危機管理は、て慣れた
モノ… 要するに時節到来の「節目管理」になる。遊びとして、俯瞰した目線で
見おろしている自分と、見おろされている自分を、遊び感覚で楽しむゲーム。
そこに、やってくるのが… ヘドロの蚊。そこで、まず私レベルの二ランク上の
スケジュールつくり。閑静の「閑」の門の中の「木」が生活習慣。「門」が下界
から吾身を守る唯我独尊。 一日一日を楽しみ、ストレスを貯めない。
デトックスといえば、嫌がらせに、その日の内に全身全霊で、あるイメージを
繰返す。独り傷口を舐めるより、これはスカッとするが、これも内なるゲーム。
ある意味、対象の魂の抹消になる。
・・・・・・
3889, 積極的逸脱 ー2
2011年11月18日(金)
積極的逸脱は、その視点で捉えると多くの分野で見て取れる。
ベターに妥協せずベストを求めた結果の現象が逸脱になる。
天才と秀才の差は逸脱をしているかである。秀才は決して逸脱はしないで、
その世界の価値観の中で頭角する。野茂がメジャーに行き、その後にイチロウ、
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11月18日(日)
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