ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6380,読書日記 〜哲学と対決する ー1
9月01日 読書日記 〜哲学と対決する ー1   
        
           『哲学と対決する』デヴィット・エドモンズ著
                   ウォーバートン,ナイジェル著
  *「あなたのお気に入りの哲学者は誰ですか?」
 著者は、過去数年間、私たちと出会った哲学者に、事前の通告なしで、
「あなたのお気に入りの哲学者は誰ですか?」の質問を続けてきた。最初に挙げ
られたのが、18Cに活躍したスコットラン人のデイヴィット・ヒュームだった。
彼が首位に挙げられる頻度の多さに驚いた。サンプルの20%以上にのぼったのだ。
プラトン、アリストテレス、デカルト、カント、ミル、ニーチェ、ウィトゲン
シュタイン、といった他の著名な哲学者も多かったが、その頻度は、ヒュームに
遠く及ばなかった。
  〜アマゾンの内容説明より〜
《お気に入りの哲学者は誰かと64人の哲学者にきいたところ、一番人気は意外
にも… 27人の哲学者について、現代の27人の哲学者がインタビューに答えて、
その神髄を語り尽くす。―やはり哲学を理解するには対話だ! 》
 〜まえがき、より〜
<哲学は今や、2500年に及ぶ観念の歴史を持っている。それぞれの世代は、過去
の偉大な哲学者の本を読返し、解釈をし直す。過の最も重要な思想家について、
今日の第一線の解釈者に話を聞くことが出来たのは幸運である。
フィロソフィ・バイツが始まった時、懐疑論者たちは、秘教的話題とみなされる
ものへの関心はごく小さいだろうと推測した。ところが、世界中の人々がプラトン
の愛の見解、カントの先験的命題、サルトルの実存主義についての話に聞き入った。》

▼ 「お気に入りの哲学者は誰ですか?」に対してダン・スペルベルが、一言、
<そいつは難しい質問だね。わしには、好みの哲学者などいない。哲学で
 わしが好きなのは、意味の相違や対話、つまり、相手とはまったく異なる視点を
持ちだして議論する能力なんだ。> が、グササリと刺さった。
日本人の最も欠けている能力である。

・・・・・・
6013,幸せの確率  〜6
2017年09月01日(金)
         ー幸せの確率 あなたにもできる!  
              アーリーリタイアのすすめ ―内山直(著)
  * 想像してごらん 仕事なんてしなくてもいいのだと
‘はじめに’冒頭の、ジョン・レノンの「イマジン」の著者の「替え歌」が良い。 
リタイアから、このかたの私の気持ちそのもの。
・「創業を心に決めた20歳の時節。その計画に従い、自己配転をしていた時節」
・「時節到来と、創業を始めた34歳の時節」
・それとも「還暦までに、30年分を圧縮して生きると、決心した51歳の時節」
・「事業清算を決断をした65歳の時節」
 まず第一歩が、目先の他者評価を無視すること。これは現在も続いている。
これに慣れると人生が激変する。社会が全く違って見えてくる上に、俄然人生
が面白くなる。 この替え歌のような「自らに由る」自由意志が生まれてくる。
世間体とかいう妄想から解放される。せっかく80年の生命体を頂いたのだから。
 譬えるなら「他の宇宙から、80年間地球観光ツアーのため、心身を与えられ、
地上に放りだされたのだから」… 仕事などしない方が良いに決まってる。
 生きるために必要な術なら、「前半は仕事。後半は遊び」と、出発点で割り
切る生き方がよい。自由、平等、博愛など妄想だが、それでも心の奥底に、
指標として必要欠くべからざる理念。
 6年前に、このことに気付き、ここで似たようなことを書いてきた。
背中に天使の様に羽根が生えフワフワ浮いている感覚。
< 自分勝手に、何に縛られていたのだろう。縛っていたのは自分自身。
 朝起きて、パソコンに向かい、ひとテーマの文章を完成し、ネット上に上げ、
自転車で信濃川土手の二つの大橋を一周して、居間でTVをみながら、コーヒー
を飲んだ後、朝食ととり、朝風呂に入り、午前中は読書か、ネットサーフィン。
… 少し物足りない感がないでもないが、見渡すと、殆どの人達が、反面教師。

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09月01日(土)
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