ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6328,読書日記 〜「天使はなぜ堕落するのか」
<「天使はなぜ堕落するのか―中世哲学の興亡」八木雄二(著) >
* 天使と悪魔、そして人間と神 〜『読書脳』立花隆著より〜
《 古代教父の教えでは、
・人間も天使の一種である。悪魔も堕落した天使である。
・人間は悪魔の誘惑に負けて正義の道を踏み外した天使であり、
・キリストも神の子たる天使である。
・人間は罪を犯す。罪を犯すとは悪魔に魂を売り渡すことである。
悪魔から魂を買い戻すためにキリストは十字架にかかった。
これがキリスト教の根幹である。
理性は天使と人間しか持たない。しかしそれが完全な理性でなく、不十分な理性
であるが故に、自分の力は神の力と同等かそれ以上と思い込む放漫の罪を犯す。
そして神以上であろうとする。そこから堕落がはじまる。また、不十分な理性は、
より大きな有益さは確実に正義に勝ると教える。そこから堕落がはじまる。》
―
▼ 大辞林で【天使】を検索すると
@ ユダヤ教・キリスト教・イスラム教などで、神の使者として神と人との
仲介をつとめるもの。ペルシャに由来する観念とされる。エンジェル。
A やさしい心で、人をいたわる人。女性についていうことが多い。白衣の天使」
B 天子の使者。勅使。
文字とおり「天の使い」、神の死者である。
この個所を読んで、直に思いついたのが
中原中也の詩「山羊の歌」
ー汚れつちまつた悲しみに ー
汚れつちまつた悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れつちまつた悲しみに
今日も風さへ吹きすぎる
汚れつちまつた悲しみは
たとへば狐の皮裘
汚れつちまつた悲しみは
小雪のかかつてちぢこまる
汚れつちまつた悲しみは
なにのぞむなくねがふなく
汚れつちまつた悲しみは
倦怠のうちに死を夢む
汚れつちまつた悲しみに
いたいたしくも怖気づき
汚れつちまつた悲しみに
なすところなく日は暮れる
――
青年期の日記が残っていて、ここでも書いた。それらを読返す度に、上記の詩が
脳裏にかすむ。老人期に若かりし日を思う時の心情が、この詩である。決断や、
トラブル時の対処に「後味を悪くしない」を前提にしてきた。経験を重ねると
いうことは、汚れていくことでもある。その汚れを、洗い落とすに、読書、旅、
散歩、音楽、そして芸術作品のシャワーが必要になる。
・・・・・・
4866,「事業人生を決心して45年」の語り直し ー34
2014年07月11日(金)
* 開業前の戸惑い
店の先頭に立った切った張ったの千葉・長岡の8年間の生活から、今度は、
小さいが社長の立場。御客との直接接点がゼロになってしまった。しかし、準備
期間の一年は、開業直前までは何もかも独りである。学校に新卒、職安には中途
採用、リクルートには東京まで管理職の募集に行かなければならないが、それら
は長岡で経験済み。前宣伝も広告代理店と打ち合わせ、ホテルの備品の購入の
全てを自ら決定していく。それらが、直前に集中するため、加熱状態になるが、
それが面白い? 既存の組織があれば、それぞれの部門の責任者を決め、一つ
ずつ対話をしながら決定していくのが、それが無い場合、独り言を口に出して
決めていく。開設準備室のベニア板一枚、隔てたゼネコンの現場事務所の主任が、
それが何とも不気味だと注意もされた。8年ぶりの今回も、独りからの出発。
この慣れには、3〜6ヶ月は、かかるが、戸惑が先にたつ。 全て、置いた
環境が自分を慣れさせる。ホテル開業の数週間前に、学生ショップの開店。
その後、ホテル開業になる。 その間に、色いろなことがあった。
ある30歳前後の女性が、開設事務所に履歴書を持って訪ねてきた。
『私は古町で、学生ショップの会社の事務をしている。ある長岡の問屋の方から、
貴方のことを聞いているが、貴方の経営戦略が面白そうなので、是非、事務に
雇って欲しい』という。私にすれば『エッ何?』の小説のような話。
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07月11日(水)
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