ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5756,シリア難民の悲劇
* 中近東の難民
『クローズアップ現代』などでTV放映をされてきたシリーズもので、
中東難民の個々の流浪の密着レポートに戦慄をおぼえた。欧州難民でも、
シリア難民は特に嫌われるという。16年前に「ヨルダン・シリア・レバノン」
のツアーに参加した時、初めて聞いたレバノンの戦禍の酷さと犠牲者数に
驚かされた。シリアの独裁者のアサドの父親が、テロの立てこもった住人と
もども虐殺をして、町全体を埋めてしまった。それに恐怖しテロが収まった
という。 今ではシリアを中心とした中東全体。
父子連れの7〜8歳位の子供の顔が傷だらけで腫れあがり、病院に運ばれたが、
着くと同時に父子とも姿を消したという。そこで想像できるのは、「ハグレタ
子供を自分の子供に見立てて、優先的に国境を越える手段にしていた?そして
機会があれば売却?」という筋書き。子供はマフィアに移植用臓器が狙われる?
これが現実。 そこでネット検索をすると、<松本 太のレポート>があった。
≪・わずか4年の内に日本の全人口の1%以上の170万人が殺され、中東の全人口
の五分の一にあたる2500万人が国外で難民となり、4000万人近くが国内避難民
になる事態。そして日本のほとんどの地域で近隣諸国の支援を受けた各派に
よる戦いが継続し、迫撃砲の砲弾が毎日のように東京に降り注ぐ情景。
そのような事態が突如として日常になってしまった国があります。シリアです。
国連は、シリアでの死者の統計をとることを、昨年夏にすでにやめています。
近隣国に避難したシリア難民は正式に登録された者だけでも460万人(2015年
12月末)になろうとしています。
・シリアでは760万人が国内避難民となるとともに、456万人が人道上の危機に
直面しています。そしてシリアの首都ダマスカスにすらも迫撃砲が落ち、死傷者
がでています。人口2250万人ほどのシリアは「戦争」の只中にあります。それに、
その戦争から抜け出す手掛かりが、いくら首をひねっても出てこないとすれば、
絶望しないほうが不思議でしょう。あなたが世界の人々と同じ言葉で心から戦争
反対を叫ぼうとするならば、シリアの戦いを食い止めようとする覚悟が必要です。
そうでなければ、シリアの人々はあなたを偽善者だと糾弾するでしょう。
・戦争反対を叫ぶことができる日本とは異なり、現在のシリアでは「戦争」に
対して反対の声をあげることもできません。なぜなら、生き残るためには敵と
戦わなくてはならないと多くの人々が確信しているからです。ちょうど宗教改革
の嵐の後で、トマス・ホッブズが自然状態の中では「万人の万人に対する戦い」
が行われると記したように。
・世界の多くの地域で起きている現代の「戦争」は、第二次世界大戦で行われた
ような国家間の総力戦とは、もはやまったく異なったものになっています。
シリアでの戦いもその一つです。
・もともとシリア国内での騒乱だったものが、アサド大統領がかつて呼んだとおり、
国外勢力が関与する「真の戦争」になりつつあります。そのような新しい戦争を
終わらせ平和を希求することが、世界と共存する私たちに課せられた重い課題。≫
――
▼ これほどシリアの状況は深刻。日本はシリアから遠くてよかったと思いがち
だが、情報端末を流民が持って生々しい現状を、そのまま世界に発信するため、
中東難民問題は「世界の問題」になっている。<中東の全人口の5分の1の
2500万人が国外難民となり、4000万人近くが国内避難民>といえば半数が国内外
の難民、そのうち二割が国外難民という日本では想像できない事態。
流民たちは、故郷に留まるより、欧州の難民である方が、まだ安全のため、
決死の覚悟で脱出してくる。それだけ、現場は酷いことになる。殆どの人が、
手ぶらで、着のみ着のまま。歩くの精一杯の老人の姿が印象に残っている。
・・・・・・
5391,閑話小題 〜面白い針をみつけた!
2015年12月18日(金)
* つれづれに 〜日常の面白味!
☆ 経済欄に、アメリカが「原油の輸出禁止を解禁」とあった。
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12月18日(日)
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