ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■4596, 2050年の世界 ー19
第六章 宗教はゆっくりと後退する ーのまとめ
・地球上には約一万の宗教があると言われ、2000年の時点では、信者25万人以上の宗教は270を数えた。
・世界人口に占めるイスラム教徒の比率も、1900年には12・3パーセントだったものが、一世紀後には
21・1パーセントへと大きく膨らんでいる。この原因はもっぱら、イスラム諸国の人口爆発に求められる。
・キリスト教とイスラム教はこの一世紀、世界の各地にある民間信仰、土俗宗教の信者を奪って伸長してきた。
・貧しければ貧しいほど宗教に帰依する割合が高くなり、豊かになればなるほど、宗教は相対化されていく。
・数の上で、宗教に帰依する者の数が1970年代を境に増えているように見えるのは、中国政府が国民に宗教を認める
ようになったからであり、それは、本来宗教を信じていた人たちが、顕在化し見えるようになっただけとも言える。
・宗教性の高い国の出生率は高くなる。また同じ国内でも、信仰心に篤い人々のグループのほうが無宗教の人々の
グループよりも多く子供を産む。先進国の中の無宗教の人々のグループはもっとも低い出生率である。
・経済発展の遅れと宗教性の高さには、強い連関がある。貧困と宗教の強い結びつきは国内にも存在する。
ポスト産業経済に属する各国を見ると、最も貧しい階層の宗教性は、最も豊かな階層より約2倍も高い。
・したがって、現在出生率が高く人口の配当を受け経済成長を続ける新興国も、先進国化するにしたがって、
宗教は相対化され、無宗教者の割合は増えていくことになる。
▼ 宗教は共同幻想の最たるものだが、その共同幻想なくして生きられないのが人間。共同幻想は先進国化することで、
幻滅になっていき無宗教者の割合が増えていく。情報が行き交い知識を持った人が多くなった世界で、神様の存在は、
軽くなるのは当然の成り行き。しかし、「自分が、いま、ここに存在している不思議」を考えると、神の存在に
結びつけるのが手取り早い。そろそろ、いつ何時、死を宣言され、恐怖のどん底に突き落とされる年代になった。
余命半年を悟った時に慌てふためいても、時、既に遅しである。神のみもとに帰っていくと心から信じるには、
長い信心の時間が必要である。どの神を信じますか?は、どの共同幻想のイメージを選択しますか?と同じ。
金と神は共同幻想という面で、似ている部分が多い。で、金に余裕ができれば、両者の本質も見えてくる。
既存の宗教による刷り込みの力は、あまりに大きいが、それ以上に、情報化は、それら刷り込みを破壊する。
ー で、偶然だが、去年、一昨年の以下の文章が丁度良く続いていく。
・・・・・・
4221, 神は妄想である ー3
2012年10月16日(火)
新約聖書、旧約聖書は、生々しい逸話で満ちている。神仮説は、超人間的、超自然的な知性=‘ラージX’が存在している
という仮説である。アブラハムがヤハウェという神をつくりあげた。その神に、現在も何億という民が、聖地に向けて祈っている。
初めてイスラム圏のカイロに泊まった早朝、異様な「アッラーの祈り」の声。丁度、ラマダンだったこともあり、目を据えた
人々が住む異世界に驚いてしまった。 その祈りは数百年も続いてきた生活の一部であり、アッラーの神が存在しているのである。
* 可愛げない神仮説 ー「神は妄想である」 リチャード・ドーキンズ著
≪ 神がいるという仮説(神仮説)は、もっとも可愛げのない証拠事例である。
面白みのないキリスト教の顔である「おとなしくて優しい寛大なイエス」にも、その正否を委ねるべきではない・・・
私は、ヤハウェの、あるいはイエスやアラー、あるいはゼウス、オーディンなどの他の特別な神の特定の性質を攻撃しているわけでない。
むしろ私は、神仮説をもっと弁護のしようがある形で定義したいと思う。すなわち、宇宙と人間を含めてその内部にあるすべてのものを
意識的に設計し、創造した超人間的、超自然的な知性が存在するという仮説である。本書でその代案として提唱される考え方は、何かを
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10月16日(水)
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