ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[393623hit]
■4583, 2050年の世界 ー12
「2050年の世界 ー英『エコノミスト』誌は予測するー」〜英『エコノミスト』編集部 (著)
第十三章 貧富の差は収斂していく ーのまとめーより
・格差は二つの格差を考える必要がある。すなわち、各国間の格差と、それぞれの国の中での格差だ。
・各国間の格差は、一九九〇年代まで開く一方だった。一九世紀の最も富裕な十ヶ国の一人あたりの所得は、最貧十ヶ国の
六倍にすぎなかったが、二〇世紀の最後になると、最も富裕な十ヶ国の一人あたりの所得は、最貧十ヶ国の四〇倍を
超えるようになった。これは、北米と欧州の経済成長がこの間急激で、他の地域が停滞していたからである。
・一九七八年の中国、そして一九九〇年代初期のインドの経済改革の開始が、各国間の所得格差解消への転機となった。
一九九〇年以降、新興経済国の大多数がアメリカより急速に成長し、キャッチアップのペースが上がってきている。
・そして今後も、欧米や日本などの国々が高齢化による財政の悪化に苦しみ、低成長を余儀なくされることを考えれば、
出生率が高く人口の配当が大きいアフリカを含む新興経済国との差はますます縮小し、世界的な規模での貧富の差は縮小する。
・しかし、一九九〇年代から先進国を中心に起こったのが、国内における格差の拡大。アメリカのジ二係数は一九七〇年代
中期の○・三一から、現在○・三八まで上昇している。ドイツやスウェーデンでも国内の格差は広がっている。
その理由に共通しているのは富裕層がかってない規模の収入を得るようになってきていることだ。
・富裕層の所得が爆発的に増大した理由に、トップ層の職業の収入がグローバル化による市場の拡大で増えたこと、
そして金融業の異常ともいえる肥大化があげられる。
・ただし、こうした国内の貧富の差の拡大を上回る速度で、世界の途上国の経済拡大が起こり、それらの国々に住む人々の
所得が増大するので、全体としては、世界的な規模で貧富の格差が縮小する。
・全世界の中流階級集団は、現在の五億人未満(世界人口の七%)から、二〇三〇年には一一億人超(世界人口の一七%)に膨らみ、
二〇五〇年の時点でさらに増えているだろう。
▼ 欧米に、それ以外の地域の人々が近づくのはグローバル化のプラス面である。 現在の先進国のような
「上層・3%、中流・30%、その他」に世界の階層は、変化していく。しかし、問題は、その他の67%の人たちが、
三分の一の生活実態が情報化で見えること。3%の上層は、それを和らげる政策を取りざるを得なって、下流から中流への
移動を計るしかないので、世界は徐々に良くなっていく? それは楽観的見方だが、どうだろう。移住が比較的簡単になり、
豊かな地域に貧しい人たちが移住するため、国家内格差は大きくなっていく。 国内の貧富の差の拡大を上回る速度で、
世界の途上国の経済拡大が激しくなっていく。それは40年後ではなく、現在、起きている問題である。ドバイの都市建設の
労働者がインド、バングラデシュからの臨時雇用で、現地人との差は大きい。また、北朝鮮の政治体制が、その典型。
弱肉強食が社会の発展の原動力なら、貧富の差の収斂は、人類の永遠の課題になる。
・・・・・・
4208, 異郷日記 ー三鷹‘蝦蟇屋敷’界隈
2012年10月03日(水)
* 三鷹‘蝦蟇屋敷’界隈 「異郷日記」西江雅之著
何処にでもありそうな話だが、フィールドワークの言語学者が書くと、これほど面白い物語になる。私の去年春の見切りに対する
尾ひれ羽ひれの話も大方、想像できる。だから城下町の地元に帰って来てからは徹底的なアウトサイダーを決め込んだのは、
そのためだ。 片田舎の城下町‘蝦蟇屋敷’界隈の話の縮小版が、そのまま以下である。 ーその辺からー
≪ その後、わたしは"なごみ"の常連のようになった。掘っ立て小屋といってもよいような雑な造りの店内には、粗末な木製の椅子が
わずか七つ、いつも下駄ばきの大塩さんがカウンターの内で、ガス台の傍に置いた小さな椅子に俯き加減の姿勢で座っているだけで
[5]続きを読む
10月03日(木)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る