ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■4479, 歌舞伎町 写真集
6年前、新潟駅前近くの図書館で、『歌舞伎町事変』(写真集)を見つけたが、その生々しさに驚いた。
日本一の繁華街で、ヤクザや中国マフィアや警察などが入り乱れているのが日常の歌舞伎町。 その続編が、
この『歌舞伎町』権徹著で、数ヶ月前に出版されたばかり。 一冊目の『歌舞伎町事変(1996〜2006)』文ー李小牧、写真ー権徹
の毒々しさは少し薄れたが、迫力は充分。ページを捲るたびに、いつの間に歌舞伎町の緊迫した世界にタイムスリップしてしまう。
生々しい現場写真のため、その迫真が直接迫りくる。 新潟駅前の飲食繁華街で事業をしていたので、その猥雑さと恐ろしさを
垣間見てきた。 歌舞伎町といえば、学生時代に数回、怖いものみたさに行ったことがあるが、女装したオカマをはじめて見た。
2003年の頃から取締りが強化。また監視カメラが設置されて状況は一変した。今ではガラス張りで明るい猥雑さになったようだ。
写真家の韓国人の権徹が、歌舞伎町「人間劇場」との出会いについて、以下のように書いている。
《 1996年春、歌舞伎町を撮り始めた。写真専門学校の1年目のことだ。当時、四谷3丁目に住み、渋谷の学校へ通っていた。
ゼミの撮影テーマが「新宿」だったこともあって、通学途中に新宿駅まで歩き、この街を注意深く観察した。
あるとき、歌舞伎町交番の前で鉄パイプを持ったヤクザ20〜30人がケンカをしている場面に出くわした。
あまりの怖さに膝が震え、カバンの中からカメラを取り出して撮影することさえできなかった。
このエキサイティングな街は、いったい何なんだ。 韓国ではありえない交番前の乱闘に強い衝撃を受けた。
このときボクは歌舞伎町を写真撮影の「主戦場」のひとつに選んだ。 歌舞伎町は、人間の生臭さや欲薦むきだしの街だ。
苦労して撮った分、写真はおもしろくなる。東洋一の「眠らない街」は取材のたび、ボクを刺激し続けてくれる。
ここは撮影テーマの尽きない「人間劇場」なのだ。》
▼ 彼の場合、歌舞伎町写真家として、警察にもヤクザにも顔が知られ、妨害や嫌がらせが少ないようだが、
それでも危険の真っ只中である。 夜の世界の猥雑といば、5月の連休明けにみた「探偵はBARにいる2」が、
夜の世界を何気なく描き出している。 二年前に、‘その一’を見たが、なかなか面白い。 そこは、カウンター
一枚で普通の世界とは別世界が広がっている。その辺を知らないと大怪我をする魔界。その最たるのが歌舞伎町だろう。
写真は、数千秒の一の瞬間を切り取る。そこに多くの人間模様が見えてくる。
・・・・・・
4105、私は完全な本 "日本の自殺 'ー8を作った
2012年6月21日(木)
* 現代文明がもたらす幼稚化
これが書かれた37年前からスーパーなどのチェーン店などが多く現れてきて手軽に何でも手に入る、一億総中産階級社会になった。
それは幼稚な愚民の群れであり、大量生産・大量消費の結果である。 ー以下はその辺りを指摘しているー
≪ 現代人にみられるこの思考力、判断力の全般的衰弱と幼稚化傾向は、一体なにによってもたらされたのであろうか。
◎ 第一に実に憂慮すべきことに、驚くべき技術の発達、物質的豊かさの増大、都市化、情報化の進展と教育の普及など高度現代文明が
もたらした恩恵それ自体が、このような精神的状態を副作用として惹き起こしていたのである。 思考力、判断力の衰弱と幼稚化傾向は、
高度現代文明それ自体の産物である。・・・インプットとアウトプットとを結びつける複雑な仕組みについて思考や判断を働かせるのは
馬鹿げてたことだ。そんなものはブラックボックス化してしまえ、「賃金は大幅に上げろ、物価は大幅に下げろ」「税金は減らせ、しかし
社会福祉は大幅に増やせ」こういう種類の要求を駄々っ子のように叫びながら、この要求を実現するような便利なおもちゃを作れと言う。
そういうインプットとアウトプットとを結びつけるような調子のよいブラック・ボックスは到底作製不能だと言っても、
「そんなことを考えるのはわれわれの仕事ではない、われわれの仕事はとにかくボタンを押してこのおもちゃで遊び続けることなのだ」と
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06月21日(金)
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