ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■3394, おテレビ様と日本人 ー1
 この本はテレビの与える弊害を書きつらねている。それも「7人の家族」「鳩子の家」テレビ・映画の脚本家として
活躍した人だから説得力がある。 テレビ局からの一方的な押し付けで思考力を奪ってしまう弊害は大きい。
 4万年前の洞窟の絵文字から、人間は考え、それを他人に伝えてきた。その中から、他者の持つ複雑な考えの意味を
理解しようと勤め、自分の考えを進化してきたのである。そして人間は、「考える動物」として、他の動物と違って、
飛躍的に文化・文明を蓄積してきた。 それが、テレビ様の御かげで、根本から破壊された。
人間が創りあげたテレビという機械に、人間は勝ち目のない戦いをし、それに隷属されている。
 人生は短いのに、日本人の総白痴化が、ここで顕著になっている。 経済、政治について語る日本人の内容の浅いのも
「おテレビ」のお蔭という。 「911・考えない・日本人」と合わせ、納得させられう点が多い。
 ーまずは、要約部分からー
≪ テレビのない時代、人間が余暇を過ごした方法の一つは読書だったから、テレビと本を比較すれば言いたいことがわかるだろう。
知的な刺激を求め、人間が本と親しんだその時間の大部分は、今テレビに奪われている。 本には良書と悪書の区別があった。
だが今、テレビに「良番組」「悪番組」などの識別をすることはない。あまりにも一過性で、人に判断の余裕を与えないからだ。
この番組はコマーシャルをはさんで、すぐ次の番組に移る。 焼け野原の都市に、本屋の数は少なかった。 古本屋はアリババの
洞窟のような魅力があった。実際本の起源は洞窟から始まっているのだ。 約四万年も前に、柔らかい岩や粘土に刻み込まれた
絵文字によって。人間は自分の考えを他者に伝えたい本能を持つようだ。また同時に人間は、他者の持つ複雑な考えの意味を
理解しようと努力を始め、自分の考えと同化させる努力を始めた。同意・同感するたびに、あるいは異論を抱くたびに、
人間は人間らしくなっていった。その結果、何万年もかけて地球上でたった一種類の珍種哺乳「考える動物」が誕生したのだ。 
この珍種が、絶滅一歩手前にきている。本を失い、その代替としてテレビを与えられ、考えるカを失ったために。 
もうすぐ人間の最大の敵は、再び歴史以前、石器時代と同じように、他の動物、野獣たちに戻る日が来るだろう。 
考えるカがついてからの長い期間、人間の最大の敵は、無論、人間だった。それはお互いに自分の損得を優先して
考えるようになったからだ。それは単に金銭、物質の損得への考えだけではなかった。 何よりも人間は、人間らしい人生を
送ることへの損得を考えた。 短く貴重な一生を、どうすればより実りの多い時間で満たすことができるかの損得を考えた。
そのために競い合い、時にそれが暴力的な考えを誘発し、殺し合いもしてきた。考えることのできない他の動物の存在は敵ではなく、
単に危険な存在、もしくは食料の対象でしかなかった。 だが本を読まなくなり、考える努力をしなくなった人間、考えないで
テレビからの情報を鵜呑みにするだけで満足する人間が増えた今、基本的に他の動物と同じ状態に戻ってしまっているのだ。≫
 ー地方のためか、本を読んでいる人が少ないようの思える。 その結果として考えてないのである。 だから、
 考えている人が分からないのである。その元凶が「おテレビ様」というと、私にも当てはまる。 それでも考えてきたつもりだが、
 最近になって、「深く考えてなかったのでは?」「テレビにドップリ漬かりすぎ?」と反省をしている。 
 しかし野球、映画・ドラマ、世界の自然のドキュメント、歌謡ショーも面白い。 それを熱中してみている家内の顔を見ると
 一種痴呆症的に見えることがあるが、自分もそうだろう。テレビ視聴時間の制限も必要か、それとも今更か。
 ・・・・・・・・・
3019.旅する力ー深夜特急ノートー3
2009年07月11日(土)
旅する力 ー深夜特急ノート ー3
 「旅する力ー深夜特急ノート」 沢木耕太郎著    読書日記
 ー第二章 旅の始まりー

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07月11日(日)
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