ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■3204, 善は悪より生まれた!
「善は、悪より生まれた」の言葉が、妙に頭に残った。
「悪は、善より生まれた」なら、合点がいく。 キリスト教倫理からすれば、イエスの教えが善なら、
悪は、それに反する思いや行いになる。 人間が社会を形成する時に、一つの規範が必要になる。 例えば、
国家創りにまずは憲法、そして法律、それを守らせる内への警察という暴力装置、そして、外に対しては軍隊である。
それを統治する象徴として日本なら天皇、欧米なら大統領である。 孔子の教えは、一つの指標を作り上げて、
民を内側からコントロールする教え。 古代中国から現在に至るまで、その教えは非常に有効に働いた。
それらの規範を守ることを善というなら、それに反するのを悪という。 ということは、それができる前は、
その規範をもって振り返ると悪がまかり通っていたことになるから、「善は悪より生まれた」ということになる。
しかし、それも変である。キリスト教倫理からみると、『どうして聖なる神から悪魔が生まれたのか。』という疑問が生じる。
女性の哲学者 シモーヌ・ヴェイユは
『善は、悪からは生じない。 ところが悪はある意味で善によって生じる。悪は神とわれわれの間にある。
愛は、そのうえを通過せねばならない。』 彼女は悪を二元論的に見ないで神様と自分との間を裂くものとみた。
神様の愛の力を説き、愛こそが悪を征する力であると。 これは、キリスト教倫理的な見方でしかない。
悪党ほど、善の価値を知っているのだろうか。悪も善も知り尽くした善、一回転、数回転した上で善という捉えかたもある。
親鸞の、悪人が極楽浄土に行くのは当然(悪人正機説)という考え方に近くなる。
キリストは、ユダヤ教の弱者(女子供、奴隷)の立場からみた善を説いた。 善悪も立場で変わるから、ややこしい。
省みて、己の悪に気づいて改心する善ということか。 どうも、これは答えのない永遠の問いのようである。
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2839, 不況の景色 −7
2009年01月12日(月)
*タクシー業界の不況
一昨日の毎日新聞・社会面のトップで新潟市のタクシー業界の不況を取り上げていた。
市内の老舗二社が倒産、運転手の再就職がままならないと・・適正の台数が1000台のところに、
1700台の過剰台数。 二社で280人が失業、最後は月に12万円の手取りだったという。
全国的でも、新潟、長岡のタクシー業界は厳しい状況だろう。
昨年の最終金曜日の0時過ぎの2980円の割引に、百十数人が宿泊をした。
夜半の0時過ぎにホテルの前まで行列をなしていたというから、知らない人が見たら驚くだろう。
それだけ、お客はシビアになっている。 それでは、前年に比べてプラスになっているか?といえば、前年割れである。
いかに宿泊客が少なく、シビアに商品選定をしているか、この事実からも見てとれる。
ホテルは装置産業の典型である。一度設備投資をすれば、30年は潰すことが出来ない。
一口に30年というが、その間には世界は激変に激変を重ねている。だから面白いといえば面白いのだが。
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*景気の山は07年10月
内閣府が、この景気の山が07年10月と発表した。同11月から景気後退の局面に入ったと認定する方針だという。
景気は69ヶ月続いたというが、この間の成長率は5%というから、年率一%にも満たなかった。この間に輸出産業は
好調だったが、一般的には「実感なき景気拡大」が特徴という。もう当分の間、景気が良くなることは無い。
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*身近な不況景色
新潟の事務所から100mのところの「ほかほか弁当ー>もっとホット」が一年前に出来た。
ところが去年の12月31日で閉鎖をしてしまった。 セブンイレブンとローソンが熾烈に闘っている間に
割って入った出店だった。一方通行の上に、あまり目立たない場所で、明らかに立地の失敗だった。
駅周辺を車で走っていると、最近いやに空き店舗が目立つようになった。
何とか商売をしてきた小さな商店が成り立たなくなったためだ。
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2008年01月12日(土)
2474, 年頭の新聞の記事の総評 −1
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01月12日(火)
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