ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■3056,人生は旅である
 
 『人生は旅である』の喩えは昔から多く言われてきたことで今さらだが、
 沢木耕太郎著『旅する力』に含蓄の言葉があったので、その幾つかを紹介してみる。
  〜〜
・「旅する力」それは広く云えば「偶然に対して柔らかく対応できる力」
・「人生を過ごしていく人を旅人に喩えると、人生の目標は旅の目的地になる」
・人生で起こるトラブルは旅で起こる困難性。 その解決プロセスが人生も旅を豊かにする。
・人生の大きな区切りは、旅の日程や、立ち寄った街であり、泊まったところになる。
 その街での偶然と奇遇などの出会いがあり、それにより次の展開が違ってくる。
 そこは人生の交差点であり、人と人との交差が人生も旅を作りあげる。
・お金と知識は、人生でも旅でも大きな要素。 それは歩く旅ならバックの中の食料に喩えられる。
・旅に無性に出たくなる動機は、「感動」と「非日常」を求めること。人生でも、それが大きな要素になる。
・年齢を重ねると新しい出会いが面倒になるが、自分で乗り越えなければならない。
  〜〜
 旅の方から人生を照射してみると、人は常に新しい出来事を求めて何事にもチャレンジする必要性が分かってくる。
そこで出会う感動と、未知との遭遇こそが人生を豊かにしてくれる。
人類が数千年かけて創りあげてきた文化も文明も我われは殆ど知らないが、旅の多くの経験を通して
様々な邂逅が可能になる。 地球に知的生物として生まれてきたからには、大自然も、文明も、
文化も可能な限り見聞し、感動することで世界を広めた分が自分の世界になる。
 旅に出る前の、あのワクワクした高まりが青春であり、晩年に差し掛かった時の満足が人生の充実感である。 
そうこう考えると、まだまだ人生の旅路から多くのことを経験し続けるべきと、書きながら内省をしている。 
まだ与えられた人生の有り難みが足りないような気がする。
 旅路の果て。 パタゴニアの果ての街で夕日を見ながら老齢の残り日とはこんなものか、
アレが人生の全てを照らしたイメージか、と思ったが。 そう新幹線からみえる弥彦山の日没にも。
 あと12年で後期高齢者。 一つの目安と考えると、一クルーをこなすに時間は充分にある。
   さて何をするか、何をしないかを真剣に考えないと。  

 ・・・・・・・・・
2691, 強者同士相互扶助婚姻 
2008年08月17日(日)
希望格差社会 −2    ー読書日記ー

「構造改革」とか「市場淘汰」という社会では、基礎的な能力が高く、かつプライヴェートな相互扶助組織を自己創造していく。 
「人脈、学閥、閨閥など」に支援されていて、かつ「戦略的に考えることのできる人間」は巧みにリスクヘッジすることができる。
彼らはリスクヘッジをさらに確実化するために、「強者同士の相互扶助組織」を強化する方向に向かう。
 その端的な表れが、「強者同士の婚姻」である。
これまでの家族社会学の常識では「夫が高収入の場合は妻が専業主婦となり、夫が低収入の場合は妻が就労して家計を補完する」。
この常識はもう覆えされつつある。 話は逆になっているのである。
「夫が高収入の場合ほど、妻の就労率が高く、夫が低収入であるほど、妻の就労率が低い」という傾向が顕著になってきている。
高度専門職についている「強者」の男女が婚姻し、さらに豪奢な生活を享受する一方で、
不安定就労者同士が結婚した生活能力のないカップルに「できちゃった婚」で子どもが生まれて一層困窮化する。
不安定就労者の若年男性は、事実上、自分と同程度に社会的弱者である不安定就労者の女性の中からしか配偶者を選べない。
(高度専門職に就いている女性強者が男性弱者を配偶者に選ぶ可能性はほとんどない)。
だが、弱者同士の結婚は、「共倒れ」のリスクをむしろ増大させるだけ。
不安定就労の若年女性が、男性強者の配偶者に選ばれる(「玉の輿」の)確率はそれよりはずっと高い。
しかし、リスク社会では、かりに女性が不安定就労者であっても、男性強者は配偶者に相当の学歴や教養や人脈などの文化資本を要求する。

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08月17日(月)
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