ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[395644hit]
■2973,超円高社会
「超円高社会」 水澤潤著 ー読書日記
この本は初めから終わりまで、たとえ話のオンパレードである。
下手な分析より、たとえ話の方が解りやすいことが多い。「まえがき」の一行目の冒頭から、
《 日本は世界のATMだと言われてきた。お金が必要だと思ったら、欲しいだけ、いくらでも
ニッポンATMからゼロコストで引き出しできるというのだから。そこで引き出された金は、
みんな日本以外のところに流れていき、世界中を潤してきた。21C初頭の世界的な好景気の
原動力となったものこそ、実はニッポンATMがしゃぶしゃぶに供給してきたキャッシュだったのである。
アメリカ、中国、欧州、ロシア、インドが、産油国が好景気を堪能した。しかしただ日本だけは、好景気から
取り残され街角に佇んでいたのである。ニッポンATMからどんどんお金を引き出しては、飲んで踊って、
いい気分に酔っていた。 自分の銀行口座に残高ゼロなのに、ATMから無尽蔵に引き出しているとしたら、
それが本当にラッキーだったのだろうか。ゼロコストで借りたと思って引き出したお金には高い金利がついていた。
為替変動によって、数割も、ものによっては数倍にも元本額が膨らんでしまった。・・・ 》である。
もう一つは、「おわりに」の政府を「一法人」に例えた話である。
《 政府は一個の法人に過ぎないと言う事実を見過ごして、「国民が1570兆円の金融資産を持っているから、
1570兆円までは国債を増やしても大丈夫」などという戯れ言に、ウカウカと乗せられて国を誤ったのが、この結果。
町内に資産が16億円の資産家が住んでいたとして、そこに住む札付きの悪党が合計16億円の借金をしていいとは限らない。
悪党と資産家が同じ町内で住んでいても、別個の家計を持ち、独立した人間であるからである。
ところが、こんな滅茶苦茶のな理屈でも、成り立つ場合がある。 警察にも裁判所にも悪党の息がかかっている場合だ。
何をしようが、借金をチャラにするだけの力を持っていることが前提である。 悪党=政府が国民から資産を
脅し取る権利が前提である。それを知っている町内の人は誰も金を使おうとしない。ところが、悪党が改心をしないで、
上手くいくケースもあるのである。 町内が対象となる大規模再開発計画が明らかになり、いきなり投資資金が
流入し始めた場合が、これに当たる 》
解りやすい例え話である。特に「まえがき」のニッポンATM論が、何とも上手い例え話しである。
後者の方も、私もそう信じさせられていた。悪党が裁判所と警察とグルときているから絶望的である。
町内の人もある日、その事実を周知する。それが何時か?近い。結果として株価暴落と、ハイパーインフレ?
・・・・・・・・
2609, サルトルについて、考えてみる ?1
2008年05月26日(月)
..φ(ー ̄*)カキカキ_φ(* ̄0 ̄)ノオハ
最近は、サルトルは人気がないが、私が学生時代は最も人気のある思想・哲学者であった。
サルトルといえば「存在と無」である。その中で説かれている「対自」と「即自」と「対他」
というキーワードがある。これらの言葉に出あった時の驚きを今だに忘れることが出来ない。
この言葉から「自分の裂け目」を言葉で初めて知った。
・そのままの存在が「即自」。 犬は己を犬と思わない。 自分が何者かを問わない存在。
・その己に語りかけるのが「対自」になる。自分が「?である」ことを意識して生きている存在。
・そして、他人から「もの」として見られる存在という意識が「対他」。
「実存が本質より先立つ」人間はまずは生まれて「存在」となる。その後に、それぞれの本質が作られる。
実存主義だが、サルトルは、 それで、「私」という殻から抜け出て「外に出よう」と....。
この辺が学生時代の「私」の理解である。当時、これを読んでいるうちに少しオカシクなりかけた記憶がある。
先週は、面白いので手持ちの哲学書入門書の何冊かを引っ張り出して、サルトルに集中してみた。
[5]続きを読む
05月26日(火)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る