ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■2852, チベット旅行記 −3

 この旅行記の中では、仏教の真髄を説いている部分がある。
究極のところで仏の教えを試される場面が何回も出てくる。 宗教は生きていく上で必要条件である。

 * 白巌窟尊者との大問答

尊者「いろいろな困難をしてまで何でラサにいかれるのですか」
 慧海「仏道の修行をして一切衆生を済度しようというため来たのです」と実際的な問いをはずして
   形而上の仏教的な答えをした。すると
尊者「あなたは何の原因で済度するのですか」
 慧海「何も私には原因はない。衆生がいろいろ苦しみを受けているからです」
尊者「それではおまえは世の中の衆生というものを見ているのか」と言って、非常に理想的な問いを
  発したので、私も理想的なオウム返しをしてやった。
 慧海「我に我なくして、どうしてこの衆生を見ましょうか」と答えた。
  次に尊者はあの賊に会った時の私の気持ちを尋ねて、
尊者「盗人を憎いと思ったか・・・・、盗人が去った後で彼等を憎み、呪法でも唱えて仇を帰すようなをやったか」
 慧海「私に取られるべき原因があってあの盗人に取られたのですから、彼等を憎む必要はありません。
   私がこのような不幸な目に会う原因を持っていることこそ、むしろ憎むべきです。私は借金返しを出来たことを
   喜んでいます。だから呪術をかける必要はありません。どうかあの男も私のものを取ったのを因縁として
   この世で出来ないとしても、あの世で真の道に入って、立派な人間とも菩薩ともなるように祈ったのです」と言うと、
尊者「それはもっともだが、これから賊に会うかもしれないから、ラサに行くのは止めておいた方がよい』と、言ったので、
 慧海「私はそんな曖昧なことはできません。目的のためにはどんな方法を執るべしという事には、同意しかねます。
   大日経には方便すなち究境なりといいます。誠実なる方法を実行することで、目的そのものとして
   一切万事誠実なる事のみを行う。その結果として目的が達せられるということになるのです。」
尊者「どうも妙じゃ、必死の恐れがある道を選ぶより、安全なネパールへ帰るがよい。お前が必ず死ぬことが見えている」
 慧海「しかし私は死ぬことを知りません。生まれてくることも知りません。ただ誠実な方法を行うことを知っているだけです。」
   と答えると、尊者は俯いて考えていたが、たちまち話を変えた。・・・・・・・
  ーー
  出立の時に、十分すぎるほどのお金と食料を尊者は慧海に与える。
 この問答で尊者と慧海の底知れない大きさを感じ取ることが出来る。 
   事上練磨で仏の教えが深まっていく一例である。 

・・・・・・・・
2008年01月25日(金)
2487, 不動産は値下がりする!
      オハ*ヨΘ!!。_゜ヽ(*´∀`)ノ゜.:。  ー読書日記
  『不動産は値下がりする!』 江副浩正著(中公新書)

知人に借りて目を通して、直ぐにアマゾンで(中古本だが)発注した本である。
地方にいると都会の不動産の生の情報は殆ど入ってこないので、
山の手線沿線の超高層ビル群の実情を興味深く読むことが出来た。
それもリクルートの創始者の江副浩正なら、一言一言が響いてくるのは当然のこと。
東京の不動産事情を江副というブランドの目を通した講義録とみれば、これほど面白いものはない。
私自身は、新築不動産を購入するならマンションより一戸建てを選ぶ。
それぞれ価値観や事情があるだろうから、一概にどっちらがよいか括れないが、
買った瞬間に、その価値は6〜7掛になる。3〜4割が業者の荒利になるからだ。
(ちなみに、ファッションや貴金属は三分の一、10分の一もある?)一戸建ての場合は、ベースの土地は
相場の値段として計算?されるので、売価対原価の比率として、購入と同時の減額は少ないはずである。

それだけではない。今後、総人口が減少に転じ、総世帯数が減少する国で、不動産が高騰する訳がない。 
家は既に余り始めているのである。この失われた10年で低迷がつづき、その対策として金利が長期間、

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01月25日(日)
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