ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■2392, 人生で出会いしもの
                φ(* ̄0 ̄)ノ[才八∃一]ヘ

   10月02日(火) の {「2373, 人は60歳で何をしたか」−2} の読書日記で、
   作家の新井満が寄稿していた「60歳以降に何をすべきか」について書いた。
   ところが、その中で彼の奥さんとの出会いの話が非常に印象的だった。
   人の出会いの不思議さをつくづく感じる内容である。
   20歳代に何回かダブル・デートで、片方が結婚したケースがあった。
   私は相性のあう相手がいなかったか?ためか、簡単に一生の伴侶を決めてしまう彼らを見て、
  「何でもっと色いろな人を見てからの方が?」と、不思議でならなかった。
  「本当に決めなければならない時は、それなりの人と出会うもの」と、信じて疑わなかった。
   更に、常に4人の姉と比べて、それ以下?は妥協できない!
   あとは両親に対して自信を持って紹介できる人?
   という無意識の判断があったのだろう。ところで、姉と上さんドッチが?? 
    まあ、それはそれで・・・
   色いろあって、新井満の、こういう出会いに驚いてしまった。
   もう少し、色いろな女性と付き合ってからという生き方もあろうに?
    というのも、相手次第ということか! それにしても幸せな人だ。
  
  ーその一部を抜粋してみるー
   −−−
*人生最悪のコンディションで出会った運命の人は誰だったか

人にはそれぞれ、運命的な出会いというものがあります。
私にとっては妻との出会いがそうでした。19歳の大学生のときに、
郷里の新潟から上野行き特急の座席指定車に乗ったら、
隣の席に座っていたのが、たまたま彼女だった。
以前から、おふくろには「東京の女には気をつけろ」とよくいわれていました。
見るともなしに見ると、どう考えても典型的な東京の女性。
ベレー帽かぶって、その上にミニスカートです。
だから列車が出発して2時間ぐらいは一言もしゃべらなかった。
清水トンネルを越えたあたりから、ちょっとお腹が減ってきたので、
ポストンバッグの中から、おみやげの笹団子を出して食べようとしたんです。
すると、どうも団子を持った手に熱い視線を感じる。
新潟を出て2時間も経っていて、私も空腹を感じているんだから、
きっと隣の彼女もそうだろう、とそのとき思った。
で、どうしようかと一瞬迷ったんです。おふくろからの注意もあるから、
そのまま放っておいてもいいわけですからね。だけど、身近にお腹を空かし
ている人がいるのに、それを見て見ぬふりをするのは、やはり温かくないですよね。
で、一種の人類愛みたいなもので(笑)、ジーッと熱い視線を笹団子に注いでいる彼女に
「よかったらこの笹団子、一つ食べてみませんか」と差し出した。 
普通、見ず知らずの男から食べ物を進められたら、
たいていの女性の反応は決まっています。多少気持ちが動いたとしても
「いえいえ、とんでもない」と一応は遠慮するものです。

*人を疑わない態度にひかれて自然と会話がはずんでいった*

 今はどうなのか知りませんが、当時の女性としてはそれが常識だった。
だから私もそうなることを予想していたんです。しかし、最初から外れてしまった。
「一ついかがですか」といったら、「はい」と素直に受け取ってペロリと食べちゃった。
そしてどうもまだ欲しそうな素振りなんですよ。で、「もう一つ食べてみますか」。
一つめはいいとしても二つめとなると、だいたいは「いえ、もう十分いただきました」
となるものですが、また素直に「はい」。そしてペロリ。三つめも「はい」、ぺロリ。
 これは人生にそうとう自信のある人だと思いましたね。
人間同士のつきあいや生きるということに対して、
ある種の自信みたいなものがなければこういう反応はできません。
そしてこの人はどういう状況にあっても、人間に対する信頼性を失わない人
なんだろうと感じたわけです。 人間に対してあくまでも楽天的で、
そこから肯定的な人生観を持つに至った人だと私は直感したんですね。

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10月21日(日)
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